ピロリ菌除菌後、胃痛や太る例も、逆流性食道炎や食道がんリスクも

胃の炎症の原因になるピロリ菌

ピロリ菌とは

ピロリ菌という名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。ただ、ピロリ菌が何者で、どんな働きをしているのかまで知っている人は少ないのではないでしょうか。

ピロリ菌は、子供の頃に感染して、その後、ずっと住み続けるのが一般的です。感染すると炎症を起こしますが、すぐには症状として出てきません。この辺が、食中毒の原因になるサルモネラ菌などとは違うところです。

胃がんのリスクを下げるピロリ菌除菌

ピロリ菌除菌とは

ピロリ菌除菌とは、近年、急速に広まっている治療法です。1994年にWHO(世界保健機関)は、ピロリ菌を確実な発がん因子として認める発表を行いました。

それまでは、ピロリ菌は慢性胃炎の発症や胃潰瘍の原因になると言われていました。それが胃がんの原因として世界的に認知されたのです。そこで考え出されたのがピロリ菌除菌です。

胃がんの発がん因子でもあるピロリ菌を除菌することで、胃がんのリスクを下げることができるため、注目を集めています。

ピロリ菌除菌をするまでの流れについて

ピロリ菌除菌をするためには

ピロリ菌除菌は、検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍を診断された人や内視鏡検査で胃炎を診断された人の中で、ピロリ菌に感染していると診断された人が対象になります。

ピロリ菌に感染しているかどうかについては、様々な検査方法があります。内視鏡検査をする場合には、胃の中の組織を採取して検査する方法が一般的です。

内視鏡検査をしないでも、ピロリ菌に感染しているかチェックする方法もあります。ピロリ菌に感染していると診断された場合は、ピロリ菌除菌を行うことができます。

ピロリ菌除菌は、薬を使って行います。胃酸の分泌を抑える薬を1種類、抗菌薬を2種類の3錠を、1日2回、1週間服薬します。

除菌の成功率は、正しく薬を服薬していれば、約75%と言われています。最近では約90%とする報告もあります。

1回目の除菌で除菌できなかった場合、抗菌薬の種類を変えて、もう1週間行います。2回目の除菌で、ほとんどの場合、除菌が成功すると報告されています。

ピロリ菌除菌は良いことばかりではない

ピロリ菌除菌のデメリット

ピロリ菌の研究で、ピロリ菌が胃酸の分泌量の調整を助けているとの報告がありました。そのため、ピロリ菌除菌を行うことで胃酸過多になり、逆流性食道炎の患者が増えたと言われています。

胃がんのリスクを下げるためにピロリ菌除菌を行ったのに、逆流性食道炎が増え、食道がんになるリスクが高まったのです。

また食欲を増加させるホルモンでもあるグレインが、ピロリ菌除菌をすることで低下しなくなるという研究結果もあります。そのため、食事を食べても満腹にならず、その結果、太ってしまうケースが報告されています。

食欲に関する研究は、まだまだ未知の部分も多いので、今後、改善されるような研究が行われる可能性もあります。ピロリ菌除菌をする場合は、メリット、デメリットを考慮して検討するべきと言えそうです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする