リンパドレナージュは効果がないのか、基礎知識と施術の資格について

今話題の「リンパドレナージュ」

マッサージとは少し違う

リンパの流れを手技によって活性化させ、人の身体にとって不必要な異物や老廃物を輩出し、身体機能や美容効果を高める手法です。

「リンパ」は「身体の下水管」とも呼ばれている体の器官で、余分な水分や老廃物を回収する働きがあり、体内に張り巡らされています。

「ドレナージュ」は「排液」「排出」という意味を持つフランス語で、体内にたまった血液や滲出液などを体外に排出することを指します。

リンパドレナージュは直訳すると、リンパ排出法という意味になります。リンパは血液のサポート役、血液の保険であり、血管から染み出てきた栄養素を血管に戻したり、老廃物や異物が血管に入らないようにしたり、人の健康維持にとても大きな役割を果たしています。

しかし、疲労や冷え、ストレスなどによって流れが滞りやすくなるという性質を持っているため、健康面だけでなく美容面にも悪影響を及ぼしかねません。

この状態を解消するために、リンパの流れに沿ってゆっくり皮膚をなでるような力加減で優しく、この軽くて穏やかタッチこそが特徴で、高いリラクゼーション効果が得られるのです。

リンパドレナージュの効果

遅れが目立つ日本

主な効果はリンパの流れの停滞によるむくみ、肩こり、冷え、顔や身体のたるみの改善、血行不良によるセルライトの解消、リラックス効果、疲労回復、免疫力アップなど様々です。

通常のマッサージとは違い、血流そのものに働きかけるので体質改善にも効果があるといわれています。

発祥であるフランスを中心とするヨーロッパ、アメリカでは病院などの医療現場における実績が認められ、正式な医療行為として確立されていますが、日本では医療に関する法律や規制が厳しいため、リンパドレナージュが行えるのはエステサロンが中心となります。

医療の現場でも使えるマッサージ

リンパドレナージュの効果とは

リンパドレナージュには、期待される効果や用途によって分類され、大きく分けて「医療用」と「美容及びリラクセーション用」の2種類があります。

医療用は主にがんの後遺症であるリンパ浮腫の緩和ケアを目的としています。リンパ浮腫になる原因の多くが、がん手術でリンパ節を取り除いたり、がんの放射線治療によってリンパの流れが停滞したりすることです。

乳がん、子宮がん、卵巣がんなど婦人科系のがんの術後に発症することが多いようです。発症時期には個人差があり、手術直後から発症することもあれば、時間が経過してから発症することもあります。

一度発症すると治りにくく、軽いむくみであれば自己管理をしながら普段の生活を送ることができます。重症化すると生活に支障をきたすことがあり、早めの対応が重要です。

美容・リラクセーション用は医療用リンパドレナージュの考え方やスキルを応用し、体調管理やリラックス効果を目的としています。あくまでマッサージの範疇であり、医療行為ではありません。

しかし、肩こりや腰痛といったマッサージ効果をはじめ、抑うつ、便秘、生理痛、肌荒れ、倦怠感などさまざまな悩まされる症状が緩和される効果があります。

どのような資格があるのか

医療用は資格が必要です

健康保険の適用外のため、サロンなどで他人に施術を行う場合でも資格は不要です。しかし、個人で行う場合とプロとして他人に施す場合とでは、必要な知識が異なります。

他人に施す場合は、より効果的なマッサージ方法を学ぶ必要があります。学び方としては、通学講座または通信講座を開講するスクールでの講座受講をおすすめします。

通学講座と通信講座の大きな違いは、人の肌に触れて施術が学べるか否かです。

日本での医療用リンパドレナージュの資格には、リンパドレナージュを開発したエミール・ボッダー博士が生み出したテクニックを普及、教育する「ドクター・ボッダー式リンパマッサージ」以外にもあります。

医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師を対象にした「リンパ浮腫療法士」「医療リンパドレナージュセラピスト」などが、医療用リンパドレナージュとして認識されています。

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