難民問題の人道的課題、国内避難民も国連の支援対象、将来の展望は | 楽しいことが一番大切

難民問題の人道的課題、国内避難民も国連の支援対象、将来の展望は

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難民問題の人道的な課題

中東やアフリカなど、5年間で1.5倍

国連難民高等弁務官事務所(以下UNHCR)が難民の数を毎年発表しています。この統計によれば、2017年末時点のデータでは、約2,540万人の人々が難民になって自国を離れています。

世界的に見ると、移民の総数は2億5,800万人だということです。すると、生まれた国以外で生活する人の約10人に1人は難民という計算になるんですね。

さらに、UNHCRの統計によると、国境を越えていない国内避難民に至っては約4,000万人にのぼるということです。

この難民と国内避難民を合わせるとなんと6,500万人以上の人が住んでいた場所を追われたことになります。

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難民の発生国

将来への展望が見えない

さて、難民発生の数を国別で見てみるとどうなるでしょうか。
2017年末の主な難民発生国です。(UNHCR Global Trends2017より)
・1位:シリア      (630万人)
・2位:アフガニスタン  (230万人)
・3位:南スーダン    (240万人)
・4位:ミャンマー    (120万人)
・5位:ソマリア     (99万人)
シリアは、10年前に始まった内戦によって発生しました。アフガニスタンとソマリアは本当に長期間にわたって発生し続けています。
南スーダンとミャンマーは、内戦の激化や、ロヒンギャ問題によるものです。

難民の受入国

ヨーロッパの社会問題に

難民のほとんどは陸路で隣の国に逃れます。したがって、発生国と国境を接している国が多くの難民を受け入れるわけです。

2017年末時点の主な難民受入国(UNHCR Global Trends2017より)

・1位:トルコ     (350万人)
・2位:パキスタン   (140万人)
・3位:ウガンダ    (140万人)
・4位:レバノン    (99万人)
・5位:イラン     (97万人)
・6位:ドイツ    (97万人)
・7位:バングラデシュ (93万人)

受入国の多くが開発途上国とされる国々です。全体の約85%を途上国が受け入れていて、これも問題の深刻化を物語っています。

自国も豊かではない中で、多くの難民の保護ができるはずがありません。

難民と移民の違いとはどういったものか

難民条約における定義

先ほどの1951年の「難民の地位に関する条約」において定義は明文化されています。
ここで、迫害が主な理由として書かれているのですが、最近の傾向は、紛争の危険から逃れて難民となるケースが多くなっているんですね。
その結果、紛争から逃れた人々に対しては、条約上の難民というよりは人道的観点から「広義の難民」として支援するという考え方が多くの国で定着しているといわれています。

移民と難民の違い

正確には移民の定義はない

難民には「難民の地位に関する条約」で正確に定義が決められています。この条約には簡単に言うと「戦乱や迫害を逃れて自国から脱出した人」のことをいいます。

つまり自分の意志とは関係なく国外に逃げることを余儀なくされた人々のことです。

一方移民には正確な定義はありません。ですが、国際的にみて一般的には「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12か月居住していること」になります。

要するに経済的な理由で通常の居住地以外のところに住むことをいいます。移民は自分の意志で移動しているので難民とは似て非なるものがあります。