過敏性腸症候群(IBS)で腹痛が治らない時、自律神経が異常になっている

過敏性腸症候群とは?

おならが出過ぎて困る

腸にこれといった炎症やポリープなどがあるわけでもないのに、頻繁に腹痛をともなった下痢や便秘に悩まされている人は多いと言われています。

この症状が、排便すると痛みが軽くなるというのが特徴で、こういった症状を過敏性腸症候群(IBS)と呼んでいるのです。

この病変はストレスによって起こる自律神経の異常によって、腸のぜん動運動がうまくいかなくなって起こるといわれています。

ストレスの多い現代社会で急増していて、ひどい便秘に悩まされたり、緊張するとお腹を下すという人はこの過敏性腸症候群の可能性が高いそうです。

また、頻繁におならが出てしまう人も、その可能性があります。中には、下痢や便秘よりも、このおならの症状に苦しんでいる人もいるそうです。

これも、重症になると、意識していないのにおならの臭いが漏れてしまい、日常生活に支障をきたすことがありますが、恥ずかしさのためか、なかなか医者に診てもらっていなかったりするそうです。

過敏性腸症候群の原因

日常生活のストレスが原因

精神的ストレス

じつは、普通の人でも、不安を感じたり、緊張したときに、急にお腹が痛くなったりトイレに行きたくなることあります。

ただ、それが1年位にわたって頻繁に起こるといった場合は過敏性腸症候群の可能性もあるといえるそうです。

脳と腸はとても深い関係があります。したがって、脳が強いストレスを感じると、腸のぜん動運動に異常が生じて、下痢や便秘の症状が起こるわけです。

身体的ストレス

過労や睡眠不足などによる体の疲れがあったり、食事などに不規則な生活が続くことから体がストレスを感じて、腸のぜん動運動が異常になるわけです。

腸が活発化して下痢を引き起こしたり、逆にぜん動運動が鈍くなって便秘を引き起こすといったふうなことが起こるのです。

IBSになるはっきりした原因はないそうです。しかし、細菌やウイルスによる感染性腸炎にかかったときに、回復してから後にIBSになりやすいといわれています。

これは、感染によって腸に炎症が起き、腸の粘膜が弱くなったためです。さらに腸内細菌にも変化が生じて、腸の運動や知覚機能が敏感になってしまうためだといわれています。

過敏性腸症候群の症状

3つに分類される症状

下痢型

急激な腹痛と便意をともなう1日3回以上、水のような便が排泄されます。

便秘型

便秘型では、週3回以下に排便回数が減少します。排便時には腹痛をともない、強くいきまないと便が出ないことがほとんどです。便が出てもウサギの糞状の硬いコロコロとした便で、残便感が残ります。

交替型

下痢と便秘が数日ごとに交互にあらわれる型です。

病態が生じる理由

IBSでは、「脳から腸に向かう信号」と「腸から脳に向かう信号」の両方が強くなっているといわれています。

ストレス

ストレスは「脳から腸に向かう信号」を強くします。そして、自律神経や内分泌を変化させ、さらに消化管運動を変化させるわけです。

食物の種類など

食物は、種類と摂取方法によって、「腸から脳に向かう信号」を強くします。これによって、知覚過敏状態が引き起こされてしまうわけです。

過敏性腸症候群の治療法と対策

生活の中で改善策を工夫する

ストレスの軽減

過敏性腸症候群は、ストレスの多い社会ならではの病気だといわれています。一番の解決法は、ストレスを溜めないようにすることです。

規則正しい生活

体のリズムを整えることがとても大切です。毎朝決まった時間に起きたり、なるべく同じ時間に3食きちんと食べることなどです。

症状が起こったときの対処法

腸をいたわる食生活

下痢を起こすタイプでは、冷えた食事や飲み物を避け、牛乳などの乳製品、高脂肪の食事を避けます。

便秘を起こすタイプでは、キャベツやゴボウ、バナナ、納豆などの食物繊維が豊富な食品を積極的にとります。

漢方薬や乳酸菌の入った整腸薬を飲む

下痢には、下痢に効果があるとされる漢方薬を服用してみます。便秘の解消には、健胃消化薬が有効ですが、漢方薬のほうが自然に近いお通じを促してくれます。

また、腸内細菌のバランスを整えるためにも乳酸菌やビフィズス菌が含まれた整腸薬なども効果的だと言われています。

病院に行って診察を受ける

激しい下痢や便秘が続くとき、ひょっとしたら腸に何らかの疾患が隠れていることも考えられるので、病院での診察も重要になります。

さらにストレスを強く感じているときは、心療内科の受診も検討した方がいいかもしれません。

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