ハラスメントの意味と定義、種類と事例、法改正と防止対策について | 楽しいことが一番大切

ハラスメントの意味と定義、種類と事例、法改正と防止対策について

あまりにもよく聞く「ハラスメント」

職場のハラスメント、実は社会問題

各企業はハラスメント予防に向けた対策をする義務があるそうです。また、ハラスメントを受けた方も、それに対する対処法を知っておかないといけないと言うことです。

まず、会社には、ハラスメントを対処する義務があり、ハラスメント問題は会社がそのハラスメントの事実をどう認識していたかが重要になるわけです。

また、ひどい嫌がらせや暴力行為があって、うつ病などの精神疾患になったり、怪我をして働けなくなったときには労災申請という方法があります。これで、治療費などを補償できるそうです。

また、ハラスメントで忘れてはならないことは、無理をしないで仕事を休むことだと言うことです。傷つきやすい人は、概して、真面目で仕事をこなそうと頑張りすぎる傾向があると言うことです。

会社を1日休んでも仕事はなくならないわけで、冷静な判断のためにも、重要なことです。思いつめてしまった時は躊躇なく仕事を休む方がいいときも多くあると言う事です。

ハラスメントの定義とは?

ハラスメントの意味を知る

ハラスメントとは、それを行なっている本人にハラスメントをしていると言う意識があってもなくても、相手を不快にさせたり、その人が尊厳を傷つけられたと感じさせた時の発言や行動のことです。

その中でも特に深刻なのは職場で行われるハラスメントで、被害を受けても仕事を続けることを優先させることが多く、泣き寝入りのケースが多くなってしまうようです。

ハラスメントは、あくまでも、被害者が不快に感じると言った風に、相手がどのように感じたかによって決まります。

たとえば、彼氏いるの?という何気なく発した言葉でも、それを相手が不快に感じたとすれば、その発言はセクハラとみなされる可能性があると言う事です。

いくら、そんなつもりはなかったといっても、受け取り手の主観が重視されます。したがって、どんな言動がハラスメントに該当するのは十分理解する必要があると言う事です。

ハラスメントを言い出した時期

最初はセクハラから

セクシャルハラスメントという言葉は、1970年代に作られたそうです。アメリカのグロリア・スタイネムというラディカル・フェミニストの人たちが使い始めた造語と言う事です。

日本では、1986年に起こった西船橋駅ホーム転落死事件がきっかけで、女性が酔っ払い男性に絡まれそうになってそれを拒絶しようと押し飛ばしたときに、男性がホームに転落して電車に轢かれたという事件でした。

この事件における裁判で女性を支えようとする女性団体が使い始めたのがセクハラという言葉だったわけです。

その後、本格的にセクハラという言葉が世間に浸透して言ったのは、1989年に出版社に勤めている女性が、上司を相手にセクハラ裁判を起こしたときだそうです。

さまざまなハラスメント

ハラスメントの種類

カスタマーハラスメント

クレーマーハラスメントともいい、主に店頭の窓口やカスタマーに対して、客側が理不尽なクレームをつけるハラスメントのことを言います。

ハラスメントハラスメント

ハラハラと呼びます。何かにつけて「ハラスメントだ!」と言ってくる行為がハラスメントだというハラスメントです。

コミュニケーションハラスメント

コミュハラといい、コミュニケーションを強要する事に対する不快感を感じたときです。

フォトハラスメント

無断で写真を撮影したり、半強制的に写真に入ることを強要する行為です。

パタニティハラスメント

男性が育休を取ることに対して、反対またはそれに近しい反応を示すことです。

妊活ハラスメント

女性に対して「子どもは作らないの?」「妊活はしてるの?」と言った、妊活・妊娠に関して聞く行為です。

時間短縮ハラスメント

会社が残業をさせないために、従業員やあ社員に対して、早く帰れという行為のことです。

ヌードルハラスメント

外国の人が、日本人がラーメンをすする音が不快だと言うことだそうです。

アルコールハラスメント

飲酒の強要や強制する状況などを指します。おれの酒が飲めねえのか、付き合いの酒も仕事の内と言った言葉がそれです。

エアハラスメント

その場にそぐわない言動で雰囲気や状況を破壊する行為です。

エレクトロニックハラスメント

電磁波が、壁や障害物を通り抜けて人体に被害を及ぼすため、非常に問題だとか。

アカデミックハラスメント

学生の進級・卒業の妨害・本来不要な出費を学生に強制負担させたりの行為です。単位を人質に、学生に対して高圧的な態度をとることもそれです。

家事ハラスメント

家事の内容で他者に対して必要以上の完璧を求めるなどの行為です。

カラオケハラスメント

カラオケの場において、歌いたくない者に対して歌うことを強要する行為です。

セカンドハラスメント

セクシャルハラスメントを解決しようと、行動に移した結果生じるハラスメントです。

セクシャルハラスメント

セクハラのことで、性を軸としたハラスメント全般です。最近は女性から男性に対するセクハラもありです。

ゼクシャルハラスメント

ゼクシーから来ている言葉で、結婚やお見合いなどの強要、圧力をかける行為です。

ジェンダーハラスメント

性別による差別を指します。男女の性に特定のイメージが根強く残っているためです。

スモークハラスメント

スモハラともいい、公共の場において、強制的にタバコの煙を吸わされることです。副流煙問題が根底にあります。

ハラスメントを防ぐために

企業や立場で考える必要性

ハラスメントの防止については、企業が取り組むべき重要課題のひとつですが、実際の問題を起こすのは、個人で、その個人の意識の問題が大きいと言えそうです。

ハラスメントは、社員や企業にとっても大きな損失になるものです。被害を受けた人が心身の不調に陥って、休職や離職に追い込まれることも少なくありません。

また被害者個人のダメージも大きな問題ですが、企業にとっても大切な人材を失うことに繋がる可能性があります。

近年は、法律面でもハラスメントの問題は重要視される傾向にあり、コンプライアンスの遵守が求められるようになっているようです。

さらに、マスコミに取り上げられることで、ハラスメントの問題が個人の問題にとどまらず、企業のブランドイメージの失墜にも繋がるので、事態がより深刻になるわけです。