サラシア牛丼と普通の牛丼との違い、味や効果、糖質制限はどう? | 楽しいことが一番大切

サラシア牛丼と普通の牛丼との違い、味や効果、糖質制限はどう?

注目のダイエット食、吉野家のサラシア牛丼が評判に

タレにサラシア由来サラシノールを加えた

インドやスリランカなどで、古くから健康維持のために、お茶などとして愛飲されてきた天然植物であるサラシア。

このサラシアに含まれていて、食事から摂取した糖の吸収をおだやかにし、食後の血糖値の上昇をゆるやかにするといわれるのがサラシノールです。

牛丼のうまさはそのままに、糖分や血糖値、ダイエットが気にな人が、気兼ねなく牛丼を食べられると評判だそうです。

気になるサラシア牛丼のカロリー

サラシア牛丼は並盛のみです。カロリーは673kcalとなっています。これは、通常の牛丼並盛のカロリーの669kcalとほとんど変わりありません。

牛丼でダイエット、と思っている人にとってはがっかりかもしれません。しかしサラシア牛丼の効果は、とりあえず、食事による急激な血糖値の上昇を抑えるとなっているので間違いはないのです。

サラシアが広がった歴史

民間療法にも使われる

サラシアはスリランカやインド、東南アジア、ブラジルといった熱帯地域に自生する、つる性の多年生木本です。

デチンムル科サラシア属植物の俗称だそうです。これまで世界で120種類以上が見つかっています。

サラシアは、古くから民間療法で糖尿や肥満の治療に用いられてきたそうです。サラシアに含まれる成分について、近年研究が進められてきました。

すると、サラシアは多糖を分解する酵素であるα-グルコシダーゼを阻害する作用を示すことが確認されたのです。結果、血糖値上昇抑制効果が確認されているそうです。

サラシアに見られる効能

健康をサポート

さらに研究が進められた結果、さまざまな効能が認められてきました。

1.血糖値上昇を抑制

サラシアは、糖の吸収を抑制し、血糖値上昇を強く抑制する作用があることがわかっています。

2.免疫機能を改善

小腸は食物に含まれる栄養素を吸収するだけでなく、体内に侵入してきた異物を認識して排除する免疫機能を備えているのです。

サラシアを摂取すると、腸内フローラのバランスが整って、腸の免疫関連遺伝子の発現が高まることがわかってきました。

これらの遺伝子の指令によって、免疫力が適切に調整され、花粉症などのアレルギー抑制や、インフルエンザなどの感染症への抵抗が期待できるのです。

また、サラシアによって、便のpHが低下し、悪玉菌の増殖が抑えられることがわかりました。それによって、腸内環境が改善するわけです。

3.便秘の解消

便秘は腸内細菌のバランスの悪化を生みます。そして便秘によってさらに悪玉菌が増えるという悪循環が生じるのです。

また、サラシアのために小腸で吸収されなかった二糖類などの糖類が大腸へと運ばれて、腸内の善玉菌の餌になるのです。

善玉菌が増えると、善玉菌が作る乳酸の刺激で腸のぜん動運動が活発になり、便通が改善することにつながるそうです。

4.肝臓を守る

腸内環境が悪化によって悪玉菌が増えるとアンモニアが大量発生します。しかし、サラシアが腸内環境を整えると悪玉菌が減るので、アンモニアの発生量が減少して、肝臓への負担が減るのです。

サラシアの上手な摂り方

飲み方を間違えない

サラシアは体内に入ってきた糖分の分解を抑制することによって、血糖値をコントロールできます。

ということは、体内に糖分が入ってきたときにサラシアがなければ、効果は期待できないわけです。

したがって、サラシアを食後に飲んでも効果は得にくいことになります。食べる直前を過ぎてしまうと、サラシアが吸収される前に、糖分のほうが吸収されてしまうわけです。

ようするに、サラシアの効果を最大限得るためには、サプリメントが体内に浸透する食事の30分前が理想だと言えます。

続けて飲む必要がある

サラシアを飲むことで血糖値の抑制にはすぐに効果が現れるそうです。しかし、内臓脂肪の減少などの、はっきりと目に見えた大きな効果はすぐには期待できないのです。

そのためには、数カ月飲み続ける必要があるそうです。1袋飲んだだけで、目に見えた効果は期待できないでしょう。続けることが大切なようです。

腸内環境を整える善玉菌

ビフィズス菌を増やすサラシア

サラシアによって善玉菌であるビフィズス菌と乳酸菌の割合が増加すると言われています。そして、悪玉菌であるクロストリジウム属菌の割合が減少するそうです。

サラシアの重要な仕組みに、小腸での糖の分解や吸収を抑える働きがあるのですが、こ子で分解・吸収されなかった糖がそのまま大腸に運ばれるので、腸内の善玉菌のエサになると言うのです。

さらに、サラシア自体にもオリゴ糖などの善玉菌のエサとなる成分が含まれているので、サラシアをとると、どんどん善玉菌が増えることになるわけです。

食前にサラシアをとると食事から摂取した二糖類が単糖に分解されるのを阻害すると言われています。

これによって、小腸で糖の吸収が阻害され、小腸で吸収されなかった糖が、大腸で善玉菌の一つであるビフィズス菌を増やすことで、腸内環境が正常になるのです。

また、サラシアには、ビフィズス菌やオリゴ糖に比べて5~10倍も腸内環境を改善する効果があると言うことが証明されているそうです。

まとめると、サラシアの注目すべき優れた特徴は、体外からビフィズス菌やオリゴ糖を取り込むのでなく、食事に含まれる炭水化物などを原料にして、体内でオリゴ糖を生成することです。

その結果、人の腸内に常住している善玉菌を活性化させる、というメカニズムなんですね。

ビフィズス菌の働き

酢酸が悪玉菌をやっつける

ビフィズス菌は乳酸や酢酸といった有機酸を生成します。これによって、悪玉菌の増殖を防義、腸内環境を整えることができ、さまざまな生理機能が発揮されます。

特にビフィズス菌が生成する酢酸には強い殺菌力があるので、悪玉菌の繁殖を抑制すると考えられているそうです。

酢酸はお酢として飲むこともできるものですが、お酢そのものは消化の途中で吸収されるので大腸まで届くことはありません。

したがって、大腸での働きを期待するとしたら、大腸で酢酸を生成するビフィズス菌を増やすこと以外に期待できないと言うことです。

他にも優れた働きを持つビフィズス菌

ビフィズス菌は葉酸などのビタミンB群を作る働きもあるそうです。腸での栄養素の吸収を助け、インフルエンザなどの感染防御作用や抗腫瘍作用、免疫調節作用、血中脂質改善作用などもあるそうです。

このように体に良い働きをするビフィズス菌ですが、腸内で増やすのはなかなか難しいとされてきました。

それは、生きたビフィズス菌が含まれる食品を摂取しても、ビフィズス菌は腸内ですみつづけることができないそうです。

そう言う点からも、サラシアの役割が期待されるわけです。