食生活の見直しで和食ブーム、食物繊維や尿酸値対策、デメリットも

昔ながらの日本食を食べて健康生活

日本食の良さを見直そう

昔は日本人の朝食と言えば、味噌汁に納豆、卵焼きというのが定番でした。それに焼き魚を添えたり、前の日の残り物の煮物を添えたりしていたのです。

しかも、味噌汁はダシから取っていました。そのため、朝早くに起きて準備する必要がありました。

最近では、パン食の人が増えてきています。それは準備に時間がかからない手軽さが魅力なのではないでしょうか。

朝起きて、食パンをトースターにセットすれば、数分でこんがり焼きあがります。その間に、スクランブルエッグを用意して、コーヒーを淹れます。

要領がいい人であれば30分もあれば準備できるのではないでしょうか。

もちろん、パン食が悪いというつもりはありません。忙しい現代人にとって、朝の時間はとても貴重です。

少しでも効率的にしたいと思うのは当然のことです。しかし、日本食の魅力も忘れないで欲しいと思います。

食文化の欧米化

日本食が廃れていった経緯

日本人が肉類を食べるようになったのは明治維新の頃からです。それ以前には、イノシシやシカを狩猟して食することがあったようです。しかし、獣肉を口にすることは江戸時代に禁じられていました。

明治時代に入り、牛鍋ブームが起こります。横浜など、開港して欧米化が一気に進んだ地域では、この時代に老舗の牛鍋屋が営業を開始しています。今でも創業が明治時代の牛鍋屋が数多く残っています。

明治時代後期になると、レストランでカツレツやビーフステーキ、シチューなどが提供されるようになってきます。カレーライスもこの頃に広まりました。

こういった流れで、次第に欧米の食文化が庶民に広まっていったのです。

食の欧米化に伴う弊害

日本人に欧米の食生活は合わない

日本人は、その体型や体質から、欧米の食生活は合わないと言われています。実際、食生活の欧米化が進んだことで、病気が増えているのです。

メタボリックシンドロームや高血圧、心臓疾患などが増加してきているのです。糖尿病や大腸がんも増加しています。
また国の難病にも指定されている潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患も急増しています。

これらの原因が、食生活の欧米化だと言われているのです。

日本食に迫る危機

日本食が食卓から消える

和食はユネスコ無形文化遺産に登録されました。お寿司や天ぷらは外国人観光客にも人気になっています。その一方で、家庭の食卓からは日本食が消えつつあります。

食の欧米化が進んだ現在では、日本食中心の生活に戻すのは大変です。魚の骨が苦手という子供は増えています。魚が出ると食べないという子供がいるほどです。

漁獲量の減少による価格の高騰も日本食離れの原因になっているのではないでしょうか。養殖などの研究を進めて価格を安定させる必要があるのではないでしょうか。

煮物などは、一度に沢山作っておけば、数日にわたって食卓を彩ってくれます。休みの日に作り置きをしておけばいいのです。もう一度、日本食の良さを見直して欲しいと思います。

痛風の原因

痛風の痛みは突発的

実は、以前は、痛風と言う病気はぜいたく病だと言われていたそうです。

それは、痛風になった人は結構美味しいものを食べている中年のおじさんだったからのようです。

ところが、最近の痛風になる人は30代の男性が最も多いと言われています。

さらに、成人男性の4人に1人は痛風の予備群だと言われています。

実は、痛風には初期症状と言うものはないそうです。

それは、ある日突然にやってきます。そして、キリで穴を開けられるような痛みが襲ってきます。

痛風を発症すると歩くことさえ困難になります。ひどいときには救急車で運ばれるほどです。

血中の尿酸値が上昇

まず尿酸値を下げること

血液中の尿酸量のことを尿酸値と言います。この尿酸はいわゆる尿とは無関係です。

尿酸という、体の中で作られる物質が血液の中にどれくらいあるかを示すのが尿酸値です。

尿酸値が高くなって、血液中に溶けきれなくなった尿酸が尿酸園として析出して少しずつ結晶化していきます。

この尿酸塩の結晶が関節の部分に作られていき、それが血液にポロっと剥がれ落ちる時に、白血球がその結晶を敵だと認識してしまい、攻撃してきます。

これが痛風発作です。

プリン体と尿酸

プリン体の正体

ビールのCMで聞いたことがある、プリン体ゼロと言う言葉の意味はどういったものでしょう。

プリン体っていったい何なのか、ともし聞かれてもほとんどの人はわからないはずです。

プリン体は細胞の核にある核酸を作っている重要な成分です。人の身体の中にも、食べ物の中にもプリンタは存在しています。

細胞の新陳代謝によって、プリン体は体内に放出されます。それと食べ物から取り込まれたプリン体が一緒になって肝臓へいきます。そして、尿酸という物質になると言うわけです。

尿酸が出来上がるメカニズムはわかってもらえましたね。

尿酸は、腎臓で濾過されます。そして尿となって体外に排出されるのです。

ところが、これは一部なんです。実は、一部は血液に溶けこんで体内にプールされるのです。これが、血中の尿酸濃度と言うわけです。

普通は尿酸値は一定

健康体の場合、体内にプールされる尿酸の量は一定に保たれています。

尿酸値に異常が起こる

これが何らかの理由で尿酸が過剰に作られたり、体外への排出がうまくいかなかったりした場合、血液中の尿酸の量が上昇してしまいます。

尿酸塩が結晶化

尿酸値が一定量を超えると尿酸が結晶化して尿酸塩ができるわけです。

結晶が関節に付着

そして関節などに付着して、痛風の一歩手前の状態が起こります。

プリン体だけが原因ではない

高尿酸血症の本当の原因

痛風の予防には、尿酸の材料であるプリン体を取り入れなければいいように思えますね。

しかし、これは全くの間違いなのです。

と言うのは、プリン体そのものは、細胞の核にある核酸を構成する主成分であり、細胞があるところには、かならずあります。

それは、なければならないものであり、体の中にあるプリン体全体量のうち、体内で作られるものが80%〜90%にもなるそうです。

と言うことは、食べ物からのプリン体を減らしても、痛風予防には繋がらないと言うことなのです。

尿酸値を下げるには

高尿酸血症の原因

1.内臓脂肪

体に内臓脂肪が多いと痛風リスクが高まります。

内臓脂肪と尿酸値には大きな関係があります。それは、内臓脂肪が過剰になるとアディポネクチンという物質の量が減少してしまい、これによって尿酸値は上昇するのです。

2.激しい運動

運動によって内臓脂肪が減少すれば痛風リスクが低減します。

ただ、マラソンのような激しい運動や筋トレのような無酸素運動は、エネルギー源からプリン体を生成してしまいます。そして、尿酸値が上昇してしまうそうです。

また、激しい運動によって、腎臓への血流量が減少すると、尿酸排出量が減少してしまうのです。

3.アルコール

アルコールそのものが尿酸値を上昇させてしまうそうです。

さらに肝臓がアルコールを分解すると、その時プリン体の代謝が進んでしまい、尿酸値が上昇します。

4.食生活

伝統的な日本食は比較的尿酸値を上げないそうです。肉食中心の食生活が、若者の痛風患者の増加につながっています。

さらに、ジャンクフードやコンビニ食と言った貧弱な食生活も問題です。野菜に比べて肉はプリン体が多いのです。

肉中心の食事は血液が酸性化し、尿酸が溶けにくくなります。これによって、結晶ができやすくなります。

ジャンクフードは加工食なので、酵素が少ないことにより、肥満しやすいと言われています。これも、痛風の原因につながっていると言われています。

便秘予防には欠かせない

食物繊維の重要性

食物繊維は、一昔前まではそれほど重要視されていませんでした。不要なものだと思われていたのです。しかし、近年では、第6の栄養素とまで呼ばれるほど重要視されています。

腸内細菌という言葉を耳にすることが増えてきています。腸内には善玉菌と悪玉菌がいるのですが、食物繊維には悪玉菌を減らす効果があります。また腸内の有害物質を減らす効果も確認されています。

その他、コレステロールの吸収を抑え、成人病の予防や肥満対策にも効果があります。

水溶性と不溶性

水溶性食物繊維とは

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があります。それぞれ、特徴が違いますので、両方を効果的に摂取する必要があります。

水溶性の食物繊維は、昆布やワカメ、こんにゃく、果物、里芋、大麦、オーツ麦などに多く含まれています。

水溶性食物繊維の特徴は、粘りがあります。この粘りによって、胃腸の中をゆっくりと移動します。そのため、お腹がすきにくく、食べ過ぎを防いでくれます。糖質の吸収を抑え、食後の血糖値の急上昇を防ぐ働きがあります。

また吸着性が高いので、胆汁酸やコレステロールを吸着して、体外に排出してくれます。大腸内で発酵することで腸内の環境を整え、善玉菌を増やしてくれます。

不溶性食物繊維とは

不溶性の食物繊維は、穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻、甲殻類の殻などに多く含まれています。

不溶性食物繊維の特徴は、保水性が高いことです。胃や腸で水分を吸収すると、大きく膨らみます。この効果で、腸の動きを活発化し、便通を助けます。便秘に効果があるのは、不溶性の食物繊維です。

ボソボソとした食感の物が多いため、よく噛む必要があります。これにより、歯並びを良くしたり、食べ過ぎを防いだりしてくれます。

水溶性食物繊維よりは発酵性が低いものの、それでも、腸内環境を整える効果はあります。

食物繊維を多く含む食品

ベスト10

食物繊維を多く含む食品については、文部科学省が発表している「日本食品標準成分表2015」を参考にして、ベスト10を紹介したいと思います。食材100gあたりに含まれる食物繊維を基準にしています。

・第1位…こんにゃく(79.9g)
・第2位…あらげきくらげ(79.5g)
・第3位…てんぐさ 粉寒天(79g)
・第4位…てんぐさ 角寒天(74.1g)
・第5位…凍みこんにゃく(71.3g)
・第6位…しろきくらげ(68.7g)
・第7位…干しわらび(58g)
・第8位…きくらげ(57.4g)
・第9位…えごのり(53.3g)
・第10位…干しひじき(51.8g)

1位のこんにゃく以外、普段、あまり口にしない食品が並んでいます。

このことからも、いかに、効果的に食物繊維を口にするのが難しいというのがわかるかと思います。

旨味を格段にアップしてくれる日本食に欠かせない昆布

お鍋や料理の味を決めてくれる重要な存在

くたくたに似て佃煮や、お節の昆布巻き、お水に浸して出汁を取っても。

色々な面で活躍してくれる、日本人ならどこかで一度は口にしたことがある昆布。そんな昆布が健康にどのような影響を与えるのでしょうか?

健康食品のイメージ。昆布の成分

あの旨味の中に何が詰まっているのか

昆布の主な成分は、カリウム、カルシウム、鉄、葉酸、ビタミンA、B1、B2、C、K、アルギン酸やフコダインを含む食物繊維、ラミニンなどで、更にヨウ素というミネラルの含有量がとても多い自然食品です。

ヨウ素は、肌や髪を健康に保ち、カリウムやラミニンは、高血圧に効果があり、カルシウムは、骨粗鬆症、鉄分は貧血、食物繊維や豊富なミネラルのおかげでむくみの解消や糖の吸収を抑えるため、成人病予防にも効果があります。

体に良さそうなのに、何故体調不良に?!

なんでも過ぎたるは及ばざるが如し

昔から食べられ続けている食品で、これだけ栄養素がてんこ盛り、更に美味しくいただける昆布なのに。いいことづくめだと思うのですが、いったい何が原因でさまざまな体調不良を呼び込んでしまうことがあるのでしょうか?

一番原因に挙げられやすいのが、ヨウ素 だと言われています。肌の潤いや髪の健康を保つのにこのヨウ素が大事だと言われていることもある、女性の味方の栄養素の一つ。

さらに子供の成長や発達を促す効果、特に胎児や小さな子供には重要であり、新陳代謝を高めてくれたりと、とても良い効果も持っています。

でも、このヨウ素は甲状腺ホルモンの元になる為、摂取量が多いと甲状腺の機能を低下させてしまう作用があります。

更に、逆に甲状腺機能の低下を意識して、ヨウ素の摂取を控えると、これもまた甲状腺の機能を低下させてしまうのです。

多くても、少なくても何らかのいつもと違うといった症状が現れてしまうのです。疲れやすさ、だるさが出たり、汗が多くなったり少なくなったりと、不快な症状が続いてしまいます。酷いと橋本病、バセドウ病などにつながる恐れもあります。

また、腹部の不調にも繋がることがあり、昆布の過剰摂取により、下痢、腹痛、胃痛などの症状が現れてしまうこともあるそうです。
逆に、便秘なども、確率は少ないようですが起きる事もあるそうです。

特に、塩昆布や佃煮などは調理時に水溶性食物繊維が溶けだしてしまい、出来上がった頃には不溶性食物繊維が多くなってしまうそうです。

不溶性食物繊維はどうしても消化の悪いものなので、体調のあまりよくない時に過剰に昆布自体を摂取してしまうと、下痢、腹痛、胃痛などの腹部の不調が出やすくなるそうです。

また便秘は、昆布の摂取の際、水分補給を心掛けると防ぎやすいともいわれているそうです。

摂りすぎも、摂らなさすぎもいけない

上手に付き合っていくには極端にというのはよくない

摂りすぎも摂らなさすぎも良くないと言われるヨウ素。では、どのくらい摂れれば丁度いいバランスがとれるのでしょうか。

ヨウ素は、一日の平均必要量は0.095㎎/日、推奨量が0.13㎎/日といわれています。日本人は昆布や他の食材でヨウ素を摂取する機会が多い為、平均で1日約1~3㎎、摂取していると言われているそうです。

対して、乾燥昆布そのものは100g当たり100~400㎎も含んでいます。数字だけ見ると、とんでもないヨウ素の含有率ですが、普通に、お味噌汁の出汁など様々な料理で食べる分には問題はないともいわれているそうです。

甲状腺にヨウ素が足りている場合、新たにヨウ素を摂取しても、取り込む量が小さくなり、不要なヨウ素を排出させているそうです。

しかし、ダイエットや健康志向目的で味付き昆布や、昆布チップスなどを多量摂取するのは、あまり褒められたことではないそうなので、昆布に限らず言えますがどんな食材も、偏った多量摂取は避けるべきかと思います。

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