受け口を自力で治す方法、スプーンや割り箸を使って効果はあるのか

日本人で受け口の割合は約3~4%

原因と起こりすい問題とは

上の歯列より下の歯列が前に出ている状態を受け口といいます。下顎前突症、しゃくれ、反対咬合とも呼ばれます。

原因とし考えられるのは、生まれながらの先天的・遺伝的要因と、成長する過程において起こる後天的・環境的要因があります。

上下のあごのバランスが合わないケースは遺伝的要因が強く、歯の生え方のみが原因の受け口には生え変わり時期の癖が関係してきます。では受け口だとどのような問題が起こるのでしょうか。

噛み合わせの悪さからくる問題

顎関節の動きに影響

前歯同士の接触がよくないので、前歯で物を噛み切りにくい場合が多いです。咀嚼が不十分だと消化不良を起こしやすくもなります。

言葉の発音が悪くなりがちです。噛み合わせに隙間ができてしまうことが原因で、歯とした先が触れるサ行やタ行の発音が難しくなります。

あごが左右に動かしにくいなど、会話や食事の時にあご関節に負担がかかります。下のあごは首、肩、腰など体の軸となる骨と深い関係性があるといわれており、全身のバランス維持に欠かせないものです。

よってほかの関節や骨に負担がかかり、関節痛や肩こり、腰痛などのトラブルが起こりやすくなります。

口を閉じたときに下唇が上唇よりも前に突き出た状態(あごがしゃくれた感じ)が、見た目で目を引いてしまうこともあり、コンプレックスにつながる方が多いです。

3歳児まで受け口を指摘されても放置するケースが多く、自然に治るケースはまれ(1割に満たない)であり、治療が必要です。

受け口の治療は長期(男子なら18歳、女子なら16歳ころまで)になることが多く、治療の初期に状態がよくなってもそこで安心せず、成長過程の適切な時期にチェックを続けることが必要です。

自分でできることはある?

舌のトレーニング

あくまでも治療ではなくトレーニングのようなものですが、受け口の改善に効果があるといわれている方法があります。それは舌の筋肉を鍛えるということです

。受け口が悪化する原因の一つとして、無意識のうちに舌によって下の歯を前方に押し出してしまっていることがいえます。

日常的に舌の位置が歯を押し出す位置にあると徐々に受け口が悪化します。舌の位置を改善するよう心がけることで受け口の悪化を抑えることができます。

また、効果的に舌の筋肉を鍛えるために、正しい位置に舌を置いた状態で口の開け閉めを行うことも良いことです。

何もしていないときの舌の位置は、スポットと呼ばれる上の前歯よりも少し喉側にあるのが正しいとされています。

受け口の人は普段の舌の位置が低く、下の歯の裏側に近い位置にある傾向があるので、意識して取り組んでみるとよいでしょう。

スプーンや割り箸を使った時の効果

歯並びの悪化を招くことも

スプーンを使って改善の効果を得られる場合があります。スプーンの裏側を上の歯の裏側に当てて、そのまま持ち手を下あごに押し付けるようにします。

何度も繰り返すことによって下あごに一定の力が加わります。少しずつ時間をかけて力を加えることがポイントです。

割り箸を使った方法は改善できる場合もありますが、それほど期待できません。下の歯を支点に、上の前歯の内側から外に向かう力をかけることで受け口を改善するためのトレーニングとして、割っていない割り箸を受け口になっている歯で縦にくわえ手で前に引く、など方法はいくつかありますが、医師の指導なしに自分で行うのはお勧めできません。

改善を保証するものではないのですが、試してみてもいいかもしれません。ただ、間違った方法で行うと逆に歯並びが悪化してしまうこともありますので、注意が必要です。

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