献体の条件と登録方法、流れ、希望しても実現しないこともある理由は

意外と知らない献体

献体とは

献体とは、大学や研究機関に遺体を提供し、今後の医療の発展や優秀な人材の教育に使ってもらうことです。

今でも、多くの大学の医学部や歯学部の解剖教室で献体を募集しています。

最近では、少しずつ改善されてきているようですが、まだまだ解剖に使う遺体が足りていない状況が続いています。それを改善する目的ではじまったのが献体です。

献体された遺体は、各大学で教育のために正常解剖が行われます。正常解剖とは、正常な人体の構造を理解するために行う解剖で、病気の原因を探す病理解剖や変死体の原因を探る法医解剖とは異なります。

献体を希望する

献体までの流れ

献体をしたいと思ったなら、まずは自分の住んでいる場所の近くにある「献体篤志家団体」に登録する必要があります。現在、この「献体篤志家団体」は、全国に56団体があります。

近くに篤志家団体がなければ、最寄りの医科大学、歯科大学に申し込むと言う方法もあります。

申込は、申込書に記載することで完了します。その際、肉親者の同意が必ず必要になります。特に肉親の中でも発言力の強い人からは、同意を取っておく必要があります。

老人ホームに入居中の肉親がない方は、施設長の同意をもらう必要があります。

申込が完了すると、献体登録証が送られてきます。そこには、献体先大学名と死亡時の連絡先が記載されています。

葬儀について

葬儀はどうなる?

一般的に、人がなくなると、お通夜を行い、その後、告別式を行います。告別式が終わると、火葬場に移動して、火葬が行われます。これが一般的な葬儀の流れです。

献体の場合、通常と同じようにお通夜と告別式を行っても構いません。ただその後の行き先が火葬場ではなく、献体先の大学になるのです。

ドナー登録をしている場合は、そちらが優先されます。

献体された大学では、通常、数か月の防腐処理の後に解剖を行います。そのため、遺骨が遺族の元に戻るのに数か月を要します。長い場合は、数年かかる時もあるようです。

遺骨は大学の方で丁寧に火葬をしてもらえます。遺族が希望すれば、火葬に立ち会うことも可能です。

身寄りがない方などは、大学の納骨堂に収めてもらうことも可能です。

報酬は?

社会貢献としての献体

献体を行っても、報酬をもらえることはありません。また献体の登録をしているからといって、大学病院に優先的に入院できるなどのメリットもありません。

しかし、火葬の費用や遺体の搬送費用は大学から出されます。

また遺骨が返却される際には、文部科学大臣からの感謝状が贈呈されます。

献体は、あくまでも無報酬の社会貢献であると言えます。

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