若者や女性、高齢者のセルフネグレクト、児童虐待や引きこもりの現状

最近よく聞く言葉、セルフネグレクトとは

なぜそこに陥ってしまうのか

みなさんはセルフネグレクトって言葉の意味、知っていますか?

今まで、そんなに聞かなかったのに、最近では、ゴミ屋敷や孤独死問題の根本的な原因はセルフネグレクトではないかと問題になっているんだそうです。

また、家族の中でセルフネグレクトの傾向がみられるというケースも増えてきているみたいで、他人ごとではなく、誰もがなるかもしれないというんですね。

ではセルフネグレクトとは本当に、一体何なのでしょうか。

そして、もしそうなってしまったら、治せるのでしょうか。

そのためにはどうしたらいいのでしょうか。

セルフネグレクトの現状と症状

日常生活が難しい

セルフネグレクトとは、個人自身の基本的ニーズに対して発生するネグレクト行為のことで、それには不適切な衛生、服飾、食事、医学的状況などがあります。

個人の保健、衛生、生活環境などのセルフケアが不足している状況の事をいいます。

主なセルフネグレクトの症状は、日常生活を送る上で必要な自分自身の身の回りのことさえ行わなくなるという点です。

食事を摂らなかったり、毎日お風呂に入ることも億劫になったりします。更には、家の掃除もやらなくなり家の中がだんだん荒れていきます。

症状は個人差があり人によって様々ですが、極端な執着思考の人や、物事を勝つか負けるかといった具合に両極にしか考えられない症状もあります。

なぜ若者や高齢者に増えてきているのか?

セルフチェック方法

今まで、セルフネグレクトになりやすい人は若者に多いと言われてしましたが、近年では高齢者の方にも増えきています。

では、なぜ高齢者や若者にふえてきているのしょう?その原因を見てみましょう。

️人間関係が原因

人間関係の問題が原因と言われています。家族や友人と問題があり、人間不信になったり離婚や裏切りによる落胆や絶望が原因となります。

このような強い落胆が人生をあきらめる気持ちを強めてしまい、セルフネグレクトを引き起こすと言われております。

️災害による原因

震災や災害によりセルフネグレクトが引き起こされることもあります。

大切にしていたものを一瞬で失った衝撃や、震災などにより家族や職更にはマイホームやお気に入りの車、ペットなどを失ったことでその後の生活への関心を失ってしまうことが原因とも言われています。

️経済的不安が原因

生活を維持していくためには、必要最低限の経済力が必要です。しかし、経済的困難となってしまうことで、生活の維持すら難しくなってしまうケースもあります。

このとき社会へ助けを求めることが出来る場合は生活保保護など支援を受けることができますが、しかし助けを求めることができないと、経済的困難がさらに加速してしまい、セルフネグレクト状態に陥ってしまうリスクは高くなります。

セルフネグレクトかどうかを自己診断する

8項目をチェック

①歯磨き・洗顔・入浴などをさぼりたがる
②部屋の片付け・掃除をやりたがらない
③生活リズムが乱れている
④食事の栄養バランスを考えない
⑤体調が悪くても病院に行かない
⑥極端な節約・散財をする
⑦一人暮らしである(または一人の時間が長い)
⑧友達・恋人・家族がいない(いても遠距離)

チェック項目で3個以上当てはまる場合はセルフネグレクトの可能性があるといわれています。

自分を大切にできない状態

自分自身への怠慢、自己放任

セルフネグレクトとは「自分自身への怠慢」簡単に言うと「自己放任」ともいいます。

つまり、自分への関心がなくなるということなんです。自分自身への関心がなくなると私生活にも支障がでてきます。

どんな風に支障がでるかというと、人間関係が希薄になり、何事にも投げやりになってしまうんです。

原因としては、人間関係や病気などによる事もあります。簡単に言うと、大きな出来事によるショックで引きおこることが多いです。

症状としては、自分のための身の回りの事をしなくなります。健康的な食事やお風呂や着替え部屋の掃除すらもしなくなってしまいます。

そうなると、食欲不振になったり、清潔さへの関心もなくなります。そして同時に、改善するためのアドバイスに対して頑固に拒絶する事も傾向として見えます。

症状が悪化してもアドバイスなどを拒絶する事が多いため、悪循環となっていくんですね。

周りのサポートが不可欠

自治体のサポートと家族や周りの理解

いま自治体では、孤独死やゴミ屋敷などの問題を避けるために積極的にセルフネグレクトへの対処支援を行っているんです。

しかし上でも説明していますが、セルフネグレクトの方はアドバイスを拒絶することがあるので、中々難しい所もあります。

なので、セルフネグレクトの方の家族を助けていく事も一緒に目指しています。

次に、セルフネグレクトの方は、大きな出来事でのショックがきっかけで起こる方がいるので、その根本的な原因を聞き理解することも大事なんです。

その中でも定期的にコミュニケーションをとり、心を開いてくれるきっかけになるので、ゆっくりと信頼関係を築く事も大事になります。

解決するには根気

ショックを理解して寄り添える

大きな出来事でのショックが原因で起こりうるのが、セルフネグレクトです。

そして、治すためには自治体からの協力やセルフネグレクトの方への理解もすごく大事です。

もし周りにそうじゃないかと思える人がいれば、自治体への相談が急務だと言えそうです。セルフネグレクトを防ぐには、孤独死につながる危険な状態であるということを本人に自覚させる必要があります。

そのためには危険を感じ取った周囲の人間が地域の支援センターなどに支援を求め、本人にカウンセリング受けさせるなどの対応を取る必要なわけです。

更に、セルフネグレクト状態である方を助けるために、家族や友人または近所の人が周囲がしっかりとケアーをする事も大切です。

若者のセルフネグレクト

セルフネグレクトになってしまうと、食事も満足に取らない、部屋を掃除しなくなる、お風呂に入らなくなるといった日常生活全般に対して全く関心がなくなります。

さらに、体調を崩してしまって病気になっているのに、治療して治すことに関心が向かないので受診すらしようとしないそうです。

そして、挙げ句の果ては孤独死や場合によっては自死を選択するケースが多いと言われているのです。

若者にセルフネグレクトが増えている理由

高齢者の孤独死の原因の約8割がセルフネグレクトだと言われています。しかし、近年、若者のセルフネグレクトも増えていて、自死の多くの原因になっているようです。

その原因として考えられるのが、核家族化、インターネットの普及、貧困だといわれています。

核家族化

昔は大家族が当たり前でした。その中で育つことで、社会の中での対人関係を学ぶこともできたのです。

ところが、核家族化が進むとそこでは小さな人間関係しかないので、一般社会の中でいきなり対人関係を学ぶことになってしまいます。

ここでうまく人間関係を築けないで挫折に陥ると、自己評価が低くなってしまい、その結果セルフネグレクトに陥るというパターンです。

インターネットの普及

ここでは、特にSNSの問題が大きくなるようです。ネット上でのコミュニケーションがSNSという限られたネット空間になり、そこでの人間関係にも失敗してしまうと、さらにセルフネグレクトが深刻化します。

貧困

さらに若者がセルフネグレクトに陥いる最大の要因が貧困だといわれています。

今の日本社会では、最初に就職した会社を低賃金や自分に合わないという理由で退職して、再就職で正社員になることは至難の業なのです。

非正規雇用の割合が4割近くになっていて、再就職となると非正規で雇用される確率がもっと高くなるわけです。

非正規雇用では給与は低水準に止まってしまい、結婚して家庭を築き、子どもを作って、と言った昔なら普通に思い描いていた姿がイメージできなくなるわけです。

このようにして、自分の将来に行き詰まりを感じつつ、夢を描き難い状態で働苦ことで人間関係にも疲れ、常にストレスを感じる若者が多いということです。そこからセルフネグレクトに陥ってしまうわけです。

女性のセルフネグレクト

女性の孤独死の特徴があるそうです。それは、部屋の洋服や紙などの量がとても多いということだそうです。

心が崩壊し、家の掃除をしなくなり、部屋の中をゴミが占拠していきます。ゴミ屋敷はその結果にすぎないのです。

また、部屋が汚くなってしまうと、人を招き入れることがなくなり、悪循環に陥ってしまいます。

健康を害していても誰にも気づかれず、セルフネグレクトは命を脅かすことになるわけです。

さらに、身内とも縁が切れていたり、近隣住民との交流も全くない、という特徴もあって、行政も感知しづらいのが現状だといわれています。

女性の場合、失恋や離婚の喪失感、病気と言ったプライベートな出来事をきっかけに、セルフネグレクトに陥ることも多いそうです。

女性が世間から孤立しても他人からわかりづらいといわれています。それは、自分は大丈夫だと仮面をかぶるからだそうです。

その結果、そんな自分に嫌悪感を覚えて自己否定が始まってしまうのです。その挙句に精神が崩壊してしまい、孤立から抜け出せなくなるのです。

高齢者のセルフネグレクト

高齢者がセルフネグレクトに陥るとまず、自分の身の回りのことをしなくなります。

食事や薬の摂取を怠ったり、身の回りを清潔にすることに無頓着になるといった状態です。

高齢者がセルフネグレクトに陥りやすい状態は次のようなものだといわれています。

・一人暮らしで孤立している
・認知症になる
・複数の慢性疾患を抱えている
・多くの薬を乱用する
・重いうつ病にかかる

中には特に医学的な問題がない人もいて、セルフネグレクトの状態のすべての理由が分かっているわけではないそうです。

衣服の清潔が保てない、請求書の支払いをしない、ほとんど食事をとらず、脱水症状や栄養不良に陥る、といった状態がセルフネグレクトです。

しかし、生命を脅かす健康上の問題を抱えているにも関わらず、医師の診察を受けない。治療を拒否する、処方された薬を飲まない、といったことも起こります。

家は不潔で、危険で荒れていて、動物が部屋を汚していたり、害虫がはびこっていたりしても、それに対して何ら行動を起こすことがなくなります。

高齢者の場合、セルフネグレクトとよく似ているのが、もうこれでいいのだ、と自分の生き方として納得している場合があります。

この場合は納得の上で選択をしているのかもしれないのです。

ただし、命に関わる状態や他者に迷惑がかかる状態があるのに放置することはできないので、それをいかに説得するかも重要になります。

ネグレクトの意味も理解しておこう

ネグレクトは無視、ほったらかし

英語のneglectという言葉が語源で、「無視する・ほったらかしにする」という意味があるそうです。

例えば、子供が風邪を引いているのに、親が放置してその結果、肺炎になってしまったとか、ペットがお腹を空かせていても、無視して餌をあげないなどです。

ネグレクトは、弱い立場の人間や動物に対して虐待をした場合に使われるわけです。

ネグレクトがよく使われる場面は「育児放棄」と「ビジネス」です。

育児放棄

育児に対するネグレクトが最もよく使われます。主に親が育児放棄した時に使われています。

・子供にろくに食事を与えず、栄養失調にさせてしまう
・パチンコやスロットに夢中で、子供を車の中に放置する
・たまにしかお風呂に入れず、子供は毎日同じ服を着ている

要するに、何もできない子供に、育児、教育を極端に怠っている状態がネグレクトというわけです。

子供に対してだけではなく、ペットや介護が必要な老人に対しても使われます。

・飼い犬を散歩中に突然蹴る
・年寄りの体に不自然なアザがある
・怪我をしたが、不自然だ

ビジネスにおけるネグレクト

ビジネスシーンでのネグレクトは仕事の指示がなく無視されることに当たります。

・上司に無視される
・きちんとした仕事の指示がなく、ほったらかしにされる
・社内いじめや、パワハラをされている

自分は簡単にできたのに、なぜコイツはできないんだと苛立ち、部下を見限って簡単な仕事しかさせないようになtたりする場合です。

できない社員は成長できず、ますますできなくなり、会社の中で疎外感を感じ、上司に不信感を抱きます。

ネグレクトが起こる原因

ネグレクトには積極的ネグレクトと消極的ネグレクトがあると言われています。

積極的ネグレクト

上の子が優秀だったので難関小学校に入れ、下の子は勉強ができないので、ほったらかしてしまう、これは下の子の成長を妨げているので、積極的ネグレクトです。

消極的ネグレクト

これは、やむを得ない理由で育児ができない場合で、母子家庭で仕事が忙しかったり、重い病気にかかっていたり、知的障害をかかえていたりする場合です。

虐待の意味と定義

虐待の主な種類

身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待、介護・世話の放棄・放任と言ったものが虐待として分類されます。ネグレクトも世話の放棄、放任に当たります。

身体的虐待

保護者が子どもに様々な暴行を加えることを指します。

・殴る
・蹴る
・水風呂や熱湯の風呂に沈める
・カッターなどで切る
・アイロンを押しつける
・首を絞める
・タバコの火を押し付けてやけどをさせる
・ベランダに逆さづりにする
・異物を飲み込ませる
・厳冬期などに戸外に閉め出す

子どもは、打撲や骨折、頭部の外傷、火傷、切り傷などを負って、最悪、死に至ることもあります。

この身体的虐待は、周囲からも分かりやすくて、顕在化しやすいのですが、保護者が洋服の下の見えない部分にだけ暴行を加えることもあり、要注意です。

性的虐待

子どもへの性交や、性的な行為の強要・教唆したり、子どもに性器や性交を見せたりすいることです。

性的虐待は、残念ながら本人の告白か、家族が気づかないとなかなか顕在化しないので厄介です。

また、実父や義父などから、お母さんに話したら殺すぞなどと暴力や脅しを受けて口止めをされているケースも少なくないそうです。

さらに、虐待の開始年齢が早い場合、子どもはそれを性的虐待だと理解できないこともあり、問題は深刻です。

一般には、性的虐待なんて起こるはずがない、と思ってしまいますが、現実には乳幼児時期から発生しるのが実態です。

また、性的虐待が、実母や義母という女性から男の子どもに対しても起こることがあるそうです。

心理的虐待

大声や脅しなどで恐怖を感じさせることや、無視や拒否的な態度をとることで不安にさせると言ったことです。

自尊心を傷つける言葉を繰り返し使ったり、子どもがドメスティック・バイオレンスを目撃したりした場合で、子ども自身の心に加える虐待と言われています。

ネグレクト

ネグレクトは、保護の怠慢、養育の放棄や拒否です。子どもを家に残して外出して、食事を与えない、衣服を着替えさせない、登校禁止にして家に閉じこめるなどです。

育児放棄の内容は多岐にわたり、子どもが長期的に虐待を受け続けて、問題が深刻化して初めて対応に回ると言った側面が特徴です。

虐待としつけは違う

児童虐待の防止等に関する法律には、子ども虐待の定義は、身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待となっています。

しかしこの定義が明らかになっているのに、子どもの虐待問題でよく出てくる課題は、虐待としつけの違いについての線引きです。

確かに、虐待としつけの間には、線引きできないグレイゾーンが存在しているのも事実だと言えます。

しかし、子どもが耐え難い苦痛を感じることであれば、それは虐待であると考えるべきだと言われています。

保護者が子どものためだと言いつつも、過剰な教育、厳しいしつけで子どもの心や体の発達が阻害されてしまうようでは虐待と捉えるべきだと言われています。

高齢者虐待

最近の事件でも、介護施設内での高齢者に対する虐待の事実が存在していることがわかります。

高齢者で、介護が必要になった人でも、自分の人生を自分で決め、周囲からその意思を尊重され、人生を尊厳をもって過ごすことは、当然の権利です。

そんな中で、現実に、家族や親族、介護者などが高齢者の人権を侵害してしまう高齢者虐待が問題になっています。

高齢者虐待の種類

・身体的虐待  暴力的な行為を行う
・心理的虐待  暴言や無視、いやがらせをする
・ネグレクト
これは介護に対する放棄放任で、必要な介護サービスの利用をさせない、世話をしないと言った行為です。

・経済的虐待  勝手に高齢者の資産を使ってしまうなどの行為です。
・性的虐待   性的ないやがらせなど

高齢者虐待は、虐待をしている人に自覚がない場合も多く、高齢者が危険な状態におちいっていても、虐待の自覚がない場合も多いと言われています。

自覚がない虐待には、ささいなことが積み重なっていることもあるのです。しかし、積み重なることによって高齢者に大きな影響が出たりします。

ケアの方法が分からない結果、不適切な対応をして虐待につながることもあります。施設などでの安易な身体拘束も虐待です

介護保険施設等では、身体拘束は禁止されていますが、家族の介護力には限界があります。場合によっては、拘束せずに介護を続けることは困難な場合も起こり得ます。

そう言った場合には、事業者や地域の適切な支援が欠かせないのです。適切な介護や支援が行われないことで、高齢者本人の状態が悪化してしまい、心身に重大な影響が生じることもあるそうです。

虐待には引きこもりにつながる可能性も

引きこもりの実態

若者の引きこもり

仕事や学校に行かずに、かつ家族以外の人との交流をほとんどせず、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態をひきこもりと呼んでいます。

このひきこもりは、単一の疾患や障害の概念ではありません。様々な要因が背景になって生じるのです。

具体的には、引きこもりの定義は下記状況のいずれかが半年以上継続している者とされています。
・普段は自宅にいるが、近所のコンビニなどには出かける
・自室からは出るが、自宅からは出ない
・自室から殆どでない
・普段は家に居るが、自分の趣味に関する用事の時だけ外出する

この定義のもとに調査した人数は約69万5000人、高齢者も加えると100万人を超えるという計算になるそうです。

引きこもりのきっかけ

引きこもり該当者に、そのような状況になった理由を複数回答で聞いたところ、職場になじめなかった、病気、さらに就職活動がうまくいかなかったが多かったそうです。

学校関連でのつまづきは比較的少なく、就業における問題や病気による方が多いようです。

職場に馴染めない、就職活動がうまくいかなかったという理由が最も多いのが実態だそうです。

ただし、ひきこもりになってしまうきっかけは多種多様でなかなかパターンとして対応するのは難しいそうです。

引きこもりになりやすい性格

個々の人の資質と人生上のきっかけが相互作用して増幅された行くのですが、引きこもりになった人は、自分の感情を表に出すのが苦手という傾向が見られるそうです。

ただ、引きこもりの資質を持っていてもきっかけを乗り越えることで引きこもりになることは避けられることも事実だと言われています。

引きこもりもニートも、その状況が維持できる環境があるということが前提です。特に経済的な面で引きこもりを支えるものがあることが前提なのです。

さらに、インターネット、コンビニ、と言った昔はなかったインフラが普及することで、引きこもりしやすい社会になったとも言われています。

高齢者の引きこもり

2018年現在、40~64歳のひきこもりの人が全国で61万3000人いるという推計値が公表されています。

自室からほとんど出ない、趣味の用事の時だけ外出するなどの状態が半年以上続いている人を広い意味でのひきこもりとした場合です。

それによると、該当する人の割合は全体の1.45%になるそうです。すると、40歳から64歳でひきこもりの人の数が、推計で61万3000人になるわけです。

中高年の引きこもりのきっかけは退職が最多だそうです。その始まりの年齢は、40代が38%、50代が36%、60代が26%になるそうです。

全体のひきこもりになった年齢を調べてみると、25~29歳が最も多く、14.9%にもなるそうです。

さらに、ひきこもり期間については3~5年が最も多く、21%になるということです。

この中で、7年以上となる人も46.7%にもなり、さらに、30年以上という人が6%いて、ひきこもりの長期化が問題になっています。

引きこもりの性別は男性が76.6%、女性が23.4%で、男性が4分の3に登るのが現実です。

引きこもりのきっかけ

ひきこもりになったきっかけは、退職、人間関係、病気、職場になじめなかったと言った理由が多い順です。

今までの調査は15~39歳までが対象だったそうです。しかし、引きこもりが長期化している実態が浮かび上がってきたことを受けて、中高年の調査をすることになったということです。

調査によって、ひきこもり状態になったきっかけは様々で、背景を一つに断定することは難しいこともわかってきたそうです。

40~44歳では就職活動の時期にひきこもりが始まった人が多いそうです。それは、いわゆる就職氷河期に就職に失敗したことも考えられるということです。

子供の頃からひきこもりに対して、定年退職によって社会との接点を失い、引きこもり状態に陥って言った人がかなりの数に上るといわれています。

引きこもりの暮らしとしては、生計を立てているが父母で34%、自身が30%、配偶者が17%で、生活保護は9%となるそうです。

ひきこもりの原因

要因は大きく分けて2つ

生物学的要因

これは、精神疾患があると考えられる場合になります。
・統合失調症
・鬱病
・強迫性障害
・パニック障害
などです。

この場合、専門家である精神科医や心療内科医に診てもらったほうがいいと言われています。その中で、投薬治療などを行います。

気をつけないといけないのは、きちんと話を聴いてくれることと、薬の説明を分かりやすくしてくれると言ったことで、医師選びから始まります。

心理的要因

これは、精神疾患が考えられない場合にあたります。なんらかの心理的ストレスで挫折感や疲労感を抱えて、それが原因でひきこもるケースです。

この場合、自尊感情が低くなり、自分にはできない、あの人だからできたというマイナス感情に支配されやすいと言われています。

カウンセリングなどの専門機関にかかることで、自尊感情を育て、自信を持てるようなプログラムを実行する必要があります。

このように、大きく分けて2つの理由があると言われていますが、同時に、ひきこもりの要因は一つにしぼられないということも重要です。

さまざまな要因が相互に作用し合ってひきこもりという一つの状態を生まれるので、一つの要因にしぼることは困難だと言われています。

引きこもりとニートの違い

この大きな違いは、社会性の有無だと言われています。引きこもりには家族以外の人との触れ合いがほとんどないのに対して、ニートは就労や求職活動はしなくとも、友達付き合いや遊びには行きます。

ニートの場合、働くという部分をクリアーすれば、問題は消滅します。しかし、引きこもりの場合、日常生活のリズムが失われているので、働くまでのハードルは高くなってしまうわけです。

社会性があるかどうかの違いは結構大きく、その社会性があれば、短い期間でステップを上がることができ、それだけ人とのつながり、というものが重要だと言えそうです。

ニートよりはマシ?フリーターの実態

20代の内は正社員とフリーターの収入差は少ない

実は、20代のうちはフリーターで働いても、正社員として働いても、収入に大きな差はないのです。場合によっては、フリーターの方が多かったりします。

ただ、そこには健康保険や年金が絡んでいるのですが、20代の頃はそこを見落としていたり、逆に、それ尾を損しているとみてしまう人がいるわけです。

その結果、正社員として必死に働くことを無駄だと考える人もいたりします。

自由に自分の時間を使えて正社員と同じくらいお金がもらえるなら、フリーターのままがいい、という理由でフリーターを続けた場合、30代以降に後悔することになるでしょう。

では、正社員にならずにフリーターとして生活していくと、将来どうなるのでしょうか?

実は、正社員と比べてフリーターの生涯年収は3分の1以下なんです。30代、40代と年齢を重ねるにつれて収入に開きが出てくるのです。

生涯年収が正社員で2~3億円、フリーターで5~8千万円となります。

また、各年齢の平均年収は次のようになります。
20~24歳で正社員は265万円、フリーターは226万円
25~29歳で正社員は371万円、フリーターは295万円
30~34歳で正社員は438万円、フリーターは294万円
35~39歳で正社員は499万円、フリーターは297万円

これをみたら、30代になるまえに正社員になっておくことが収入や生活を安定させるために重要だとわかるはずです。

さらに、フリーターは年金がもらえないか、もらえても少ないことになります。

もし、国民年金を払っていない場合は年金はもらえませんし、もし支払っていたとしても国民年金の場合、受給額が6万5,000円程度しかありません。

年金を払っても、貰えるか分からないから払わないというフリーターの場合、払っていないのでまずもらえません。

こうなると、年金が貰えないので、60代70代になってもフリーターを続けないといけないことになります。

正社員で、厚生年金を払っていたら受給額は月額15万円から20万円程度はもらえます。

また、フリーターは収入が不安定なので、社会的な信用も得にくいので、男性の場合は結婚できない可能性が高くなるといわれています。

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