潮干狩りに暗雲、アサリの貝毒の原因、症状、残念ながら加熱は無意味

潮干狩りニュース

貝毒について

平成30年2月14日大阪府の海岸で、3月5日大阪府泉南市の樫井川河口で採取した天然あさりで、麻痺性貝毒による食中毒が発生しました。

大阪湾では国の規制値の42倍にも達しており、8個以上食べた場合は致死レベルのため非常に危険です。

兵庫県でも3月30日芦屋市及び洲本市地先で採取したあさりから麻痺性貝毒を検出。5月2日洲本で採取したアサリから規制値を上回る麻痺性貝毒が検出されています。

兵庫県西部での貝毒の発生は35年ぶりです。採取等の規制の解除には、国の定めた基準(3週連続で規制値を下回ること)が必要です。

5月9日尼崎市から赤穂市の海岸、淡路島の播磨灘側の海岸において、アサリの安全性が確認できたとして、採取禁止の措置が解除されました。

今年は例年と比べて毒性が強いとのことで、兵庫県西部や岡山県東部の瀬戸内海でも約30年ぶりに発生が確認されました。

大阪府貝塚市の二色の浜潮干狩り場を含む府内3か所では、2月中旬に近海のアサリやアカガイ、トリガイで貝毒が検出されたため、持ち帰りを全面禁止しました。

なぜアサリが貝毒に?

貝毒の症状と治療について

アサリなどの二枚貝は、餌となる海水中の有毒なプランクトンを食べて、体内に毒を持つことがあります。

これを食べた人が中毒症状を起こすことを貝毒と呼びます。食用となる二枚貝自身には毒素を作り出す能力はありません。

毒を蓄積した貝を食べると、手足のしびれのような麻痺や下痢などの症状が発生することがあります。

食べた場合の症状はプランクトンの生息域の違いによって麻痺性と下痢性があり、大阪湾で見つかるのは麻痺性がほとんどで、あさりはどちらにもなる可能性がありますが発生しやすいのは下痢性のようです。

貝毒にかかると食後に舌や唇、手足にしびれが出ます。

毒は自然に体から排泄されるため、12時間ほどで症状は治まります。

対処療法としては点滴や胃の洗浄などの処置しかなく、麻痺性の貝毒に対する有効な治療法や解毒剤はありません。

症状が重いと運動機能の低下や言語障害のほか、過去に呼吸困難で死に至った例もあります。しかし、人工呼吸により呼吸を確保し、適切な処置を施せば命に影響を及ぼすことはありません。

貝類の食中毒件数は全体の10%以下ですが軽んじることなく注意が必要です。貝毒の蓄積は外見では判断できません。

府内潮干狩り場では、潮干狩り用のアサリと持ち帰り用のアサリを区別し、安全なアサリを持ち帰ってもらうなどの安全対策をとっているようです。

加熱してもダメ!

安全安心な場所で楽しもう

貝毒は加熱や洗浄でだけでは消えません。加熱調理をした場合でも発症することがあります。貝毒の発生時期は3月頃から発生し始め、4月、5月頃に最も発生します。

この時期に各行政機関では貝毒による食中毒防止のために、原因となるプランクトンのモニタリング調査を行い、二枚貝漁場で検査が実施されています。

さらに貝を毒化させるほどのプランクトンが発生したときには、マスコミなどを通じて公表されるようになっています。

潮干狩りに行く際は、周辺の漁協に問い合わせ、テレビや新聞などの情報にも気を配りながら行うとよいでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする