台風が熱帯低気圧から発達するしくみと名前の付け方、高潮と高波の違い

台風が発達するしくみとは?

太陽のエネルギーが作り出す低気圧

台風はなぜ、南の海で発達するのでしょう。それは、南の海の暖かい海面では、水蒸気がどんどん蒸発しています。

その水蒸気が上昇するときに凝結し、雲粒に変化するときにエネルギーが放出されるのです。そのエネルギーが台風を発達させるそうです。

しかし、台風が移動していくに従って、海面や地上との摩擦が生じます。この摩擦によって、エネルギーは失われていきます。エネルギーが供給されないときは、台風は2~3日で消滅することになります。

しかし、海水面の温度が高いと、水蒸気の供給が止まらず、逆にエネルギーはどんどんプラスされ、どんどん巨大化するわけです。

そして、日本付近に接近すると、台風の上空に寒気が流れ込むようになります。すると、次第に台風本来の性質は失われていき、温帯低気圧になってしまうのです。

日本に上陸した台風は急速に衰えてしまいます。これは、まず、水蒸気の供給が絶たれてしまうことによります。さらに陸地との摩擦がエネルギーを失わせます。

台風になる基準

熱帯低気圧と台風の線引き

熱帯の海上で発生する低気圧は熱帯低気圧と呼びます。これが、発達すると台風と呼ばれることになります。

・北西太平洋、赤道より北で東経180度より西の領域または南シナ海に存在する。
・低気圧域内の10分間平均の最大風速がおよそ17m/s=34ノット、風力8以上になること。

台風の進路を決める要素と台風の強さ

まわりの状況によって変わる進路

台風は、北半球では、地球の自転の影響=コリオリの力、で北へ向かって進むことになります。

また、台風は上空の風に流されて動き、東風が吹いている低緯度では台風は西へ流されます。

そして、次第に北上し、上空で強い西風である偏西風に出会って、中・高緯度では速度を上げて北東へ進むことになります。

台風はその中心気圧の低さによって、強さの程度を表すことになっているそうです。

・弱い 990hpa以上
・並み 960~989hpa
・強い 930~959hpa
・猛烈 900hpa

このように、気圧が下がるにつれて台風の勢力は強くなってくるわけです。

台風の一生

南の海で生まれた台風

発生期

台風は南の海、赤道付近で多く発生しています。それは、海面水温が高く、海上では上昇気流が発生しやすいからです。

この気流によって発生した積乱雲が多数まとまって渦を形成します。すると、渦の中心付近の気圧が下がって、さらに発達して熱帯低気圧になります。

なお、風速が17m/sを超えたものだけが台風と呼ばれます。

発達期

台風は、暖かい海面から供給される水蒸気をエネルギー源として発達します。すると、、中心気圧がぐんぐん下がっていき、中心付近の風も強くなります。

最盛期

中心気圧はさらに下がり、最大風速が最も強い期間が最盛期です。このころ、台風は北上して、中心付近の風速は徐々に弱まって行くことになります。

衰弱期

海面水温が熱帯よりも低い日本付近に来ると、海からの水蒸気の供給が少くなり、熱帯低気圧や温帯低気圧へと変化します。

温帯低気圧へ

寒気の影響で、前線を伴う温帯低気圧に変わります。ピークは過ぎていても、強い風の範囲が広がいます。

また、寒気の影響を受けて再発達して風が強くなって、大きな災害を起こすことがあります。

熱帯低気圧が生まれる原因、発達するのはなぜか

台風との関係性も知っておこう

天気予報でよく熱帯低気圧が~とかよく気象予報士の方がいっていますよね。でも、よく考えるとあまりよくわかっていないですよね。

簡単に説明すると、亜熱帯や熱帯で海から水蒸気が上昇することにより空気が渦をまいてできる低気圧のことです。厳密にいうといろいろな条件付けがあります。

空気が渦をまいてできるといったら台風ですよね。この台風は熱帯低気圧のうちでも北西太平洋や東シナ海にあり、風速が17、2m/秒を超えることをいいます。ただこの台風は上陸してしまうと勢力が弱くなっていきます。

温帯低気圧

暖かい空気と冷たい空気の混ざったもの

両方が混ざったものでこの混ざったものが渦になったものが温帯低気圧といいます。冷たい空気の前線は「寒冷前線」、暖かい空気の前線が「温暖前線」というものになります。

ですが、この低気圧は熱帯地方の空気では作られていません。なので、この低気圧はどんなに規模がおおきくて風が強くても台風にはならないのです。これが温帯低気圧と熱帯低気圧の違いといっても過言ではりません。

熱帯低気圧と台風の関係性

熱帯低気圧の風速がつよくなると台風に

熱帯低気圧が来ると、いくつかの低圧のうちに風速が強くなったものがあります。これが台風になるのです。

熱帯低気圧の勢力が強くなって台風に、また北からの冷たい空気のかたまりと暖かい空気がぶつかり両方の空気がまざっている低気圧になります。

これが熱帯低気圧にもどるということです。まれに勢力が弱まった熱帯低気圧がまた勢力が復活して台風になることもあります。

進み方の特徴とは

なぜ日本に台風がむかってくるのか

夏から秋にかけて日本は台風シーズン真っただ中です。でも、どうしてこんなに毎年台風が日本に向かって進んでくるのか不思議です。そのメカニズムは日本に東から吹く偏西風の影響が大きいです。

偏西風の影響でフィリピンのあたりの南でできた台風が中国の近くの貿易風の威力が弱まり北向きに方向を変えます。そのせいで日本付近に吹く偏西風で日本に進路を切ることになってしまいます。

たまに「なんで急に日本にくるの?」とおもったらこの偏西風が理由なのです。夏場は太平洋高気圧が日本の上空にかかっているので台風は上陸できません。

台風はさまざまな天候の影響で進路をかえていきます。なのでこまめに天気予報をチェックしてその動向を注視していきましょう。

台風の名前はどうやって決めてるのか?

星座や動物の名前がつけられる理由

天気予報とかみていると、疑問に思うことはありませんか?

「今回の台風の名前どうやってきめてるの?」
「動物の名前とか、星座みたいな名前?」

そうなんです。台風の名前には、動物の名前や星座の名前が付けられることが多いんです。

では、なんで台風には、動物の名前や、星座の名前が多いのか、それと加えて、台風の番号の付け方も一緒に説明します。

台風の番号の決め方

台風の番号は年始から、順番に!

テレビでよく聞き、見かける「台風〇号が発生しました」がありますよね。実はその「〇号」、毎年気象庁で1月1日から始まります。

それ以降、最もはやく発生した台風から、「1号」として、その後の、台風も発生した順番に、「2号」「3号」と発生順に番号を、つけていってるんです。

なお、一度発生した台風が弱くなり、「熱帯低気圧」になり、また発達して台風になった場合は、同じ番号をつけることになっています。

もし、台風1号が発生し、勢力がよわくなり「熱帯低気圧」になっても、また台風として、発達すれば最初につけられた番号のまま(1号)というわけです。

なので台風の番号は、発生順に必ずつけられています!

台風の名前はだれが、どうやって決めるのか?

台風委員会が存在する

そうなんです。実は、台風の名前は、台風防災に関する、各国の、政府間組織である、台風委員会(日本を入れて、14ヵ国等)が決めていたんです。

その委員会に加盟している国が、予め140個の台風の名前を用意して、番号と同じように、発生した順番に、名前が付けられていたんです。

星座や、動物の名前がつけられる理由

なぜ、星座や、動物の名前がつけらるのか

実は、台風には従来、米国が英語で人名(人の名前)をつけていたんですが、平成12年(2000年)から、北西太平洋または、南シナ海の領域で、発生した台風には、同じ領域内で用いられる、固有の名前(加盟国などが提案した名前)をつけることになったんです。

なので、平成12年の台風第1号では、カンボジアで「像」を意味する、「ダムレイ」の名前がつけられました。

2号からは上でも書いた通り、発生順に、予め用意してある140個の名前を順番につけていき、最後まで名前がついたら、また「ダムレイ」に戻ります。

でも、台風の年間発生数の平均が25.6個なので5年間で140個の名前が一巡します。しかし、一巡しまた一からつけるときに同じ名前がつくとは絶対ではありません。

その理由が気象庁では、大きな災害をもたらした、台風などは台風委員会加盟国からの、申請を受けて、
その名前を以降の台風に、使用しないように変更することがあります。

なので、必ずしも全部の台風に140個の名前から順番につけられるわけではないようです。しかし、まさか、すでに140個の名前が決められているとは思いもしませんね。

まだまだ、対策が必要な台風そんな危険で憂鬱な台風ですが、「次の台風の名前は何かな?」と思ったら、調べてみると、いろいろな名前があったり、実は「あの台風の名前はそんな意味だったんだ」とわかれば、少しは憂鬱な気分もなくなるのではないでしょうか。

海の波ってあなどれない

気象条件で変わる波の高さ

海の波ってなんか癒されますよね。波の音もだし、海水浴にいくと波にぷかぷか浮かぶと楽しいです。でも、台風や風などの気象条件で癒されるものが凶器になりかねません。

よく天気予報で高潮や高波が何メートルとか言いますよね。ほんのなん十センチ波が高くなるだけで危険はとても大きくなります。

高潮とは?

低気圧の影響で波が高くなること

台風や発達した低気圧の影響で高波やうねりが発生して海面の高さが異常に高くなることをいいます。気圧の変化で海面が吸い上げられ、海面が高くなります。

満潮とかさなるとさらに海面がたかくなりますね。それに加えて台風が重なってしまうと、台風の風で波が海面の吹き寄せ効果でさらに海面が上昇してしまいます。

そうなると、堤防などを超えてきてしまいますね。そうすると浸水する確率もたかくなります。

高波は風によるもの

台風の時に危険が増す

高波とは呼んで字のごとく、高い波のことです。波は風が強い場合に高くなる傾向があります。そして、風が吹く距離長く、範囲が広いほど波が高くなる傾向があります。

狭い場所に風が吹くと、不思議なものであまり波はたかくなりにくいです。波の高さは風の発達によって決まるといっても過言ではありません。

そして、風が吹く時間でもきまってきます。長い時間風が吹くとその分波の高さも高くなります。
高波は風が原因で発生するので地震が原因でできることはありません。

ですが、台風や低気圧が上空にあったり近づいてきたら注意報や警報が気象庁から出されるとおもいます。

高潮と高波から身を守るには

近づかないことが一番

海の近くへ行く予定があるときは、まずは天気予報はチェックして近くに低気圧や台風があるかないか確認しましょう。

そして低気圧や台風などが来ており、高波や高潮が発生したときは心配だから様子を見に行こうとか思ってはだめです。

高い波にのまれてしまう場合があるので高台にいてください。しかし、高台にいるからといって過信しないことも大切です。

警報などが出ていないときでも気を付けることが大切です。海の状態がいつもと違うな、とかなんか変だなとおもったら海へは近づかないようにしましょう。

自然の脅威は人間の手ではどうもできません。なので石橋をたたいて渡る気で用心を重ねて安全に行きましょう。

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