Nゲージの鉄道模型入門セットから、レイアウトプランを拡大しよう

日本の鉄道模型といえばNゲージ

Nゲージについて少し学ぼう

鉄道模型を知っている人なら、Nゲージという言葉は必ず聞いたことがあるはずです。男性なら、耳にしたことがあるかもしれません。

Nゲージとは、鉄道模型の規格のことです。レールの間隔が9㎜で縮尺が1/148から1/160の物がNゲージと呼ばれています。レールの間隔から9㎜ゲージとも呼ばれます。

現在、日本では最も人気があるのがNゲージで、様々なレイアウトも普及しています。

その他の鉄道模型の規格について

Nゲージ以外の規格とは

鉄道模型の規格はNゲージだけではありません。日本ではNゲージが最も普及していますが、世界ではNゲージは主流ではないのです。

最も小さい鉄道模型の規格はゼットゲージ(Zゲージ)です。レールの間隔は6.5㎜で縮尺は1/220となっています。

その次に小さいのがNゲージ(Nゲージ)です。

TTゲージは東ヨーロッパで広く普及している規格です。レールの間隔は12㎜で縮尺は1/120となっています。イギリスではレールの間隔は3㎜で縮尺は1/103となっています。

HOゲージは北米やヨーロッパで最も普及している規格です。レールの間隔は16.5㎜で縮尺は1/87となっています。

その他にも、Oゲージや1番、2番、3番といった規格も存在しています。

ジオラマで鉄道模型を楽しもう

鉄道模型とジオラマ

鉄道模型は実際の風景をリアルに再現したジオラマと一緒に目にすることが多いと思います。リアルに再現された都内の街並みの中を走る山手線。湘南の海岸線を走る東海道線。見ているだけでワクワクしてきます。

ジオラマとは、元々は明治中期に流行した、遠近法を用いて立体的に表現した見世物のことです。そこから派生して、現在では立体模型のことを呼ぶようになりました。よくプラモデルで実在のシーンを再現したものなどもジオラマと呼ばれています。

ジオラマを拡大する方法

ジオラマを育てる

ジオラマは木製や発泡スチロールでできたレイアウトボードの上に作っていきます。ですから、拡大する時もレイアウトボード単位で拡大していくことになります。

ジオラマはレイアウトを決めたら写真や地図を参考にしてリアルに作り込んでいきます。キットも売っていますが、それを使用するだけではなかなかリアルに作ることはできません。ビル1つ取っても、壁面に垂れたような跡などを再現することでリアルに近づいていくのです。

ですから1枚のレイアウトボードを完成させるだけで大変な手間がかかります。焦らずゆっくりとジオラマを育てるつもりで取り組むことが肝心です。ただ最初に完成形をイメージしておかなければ、部屋に入りきらないなどの問題が起こってしまいます。

日本でNゲージが普及したのは、欧米に比べて手狭だという住宅事情が影響したのかもしれません。

鉄道模型誕生の歴史

かれこれ200年の歴史

19世紀初頭には、実物の宣伝用として、イングランドで模型が制作されていたようです。1829年にドイツのゲーテが、孫のためにロケット号という模型を製作したようです。

1829年にIMBRECHTSという会社が動く鉄道模型をスペイン王室に贈っています。そして、1835年、アドラー号と亜鉛製の人形と客車が販売され、これが販売記録としては最初のようです。

1862年にロンドンのメイヤーズはカタログで蒸気機関車を掲載しています。1869年にはドイツで最初の展示が行われています。ケーニスブルグで首振り式エンジンの蒸気機関車が販売されています。

1882年に最初の電気式鉄道模型が販売されたそうです。1886年にビングが初製品を発売、1887年にSchonnerが蒸気機関車と客車と線路を発売しています。

1891年に現在も有名なメルクリンが初の鉄道模型を出品しています。そして0番、1番、2番、3番ゲージを生産しています。

1895年にメルクリンが初の分岐器・信号・トンネルといった部品を販売しています。1898年、バセット・ロークがイングランドで創業しました。

1900年にSchonnerがドイツ型初の機関車模型を生産しています。そして、メルクリンは最初の交流三線式を販売開始、翌年には電気と機械による遠隔式分岐器を発売しています。

1920年代にバセット・ロークがOOゲージを発売、1922年にHOゲージが登場し、1924年には電気式になっています。

1935年にはTRIXやメルクリンから16.5mmの線路が発売され、1949年にRokal社が12mmの1/120ゲージを発表しています。

1960年にアーノルト社が軌間8mmの1/160スケールを発表し、後に軌間9mmのNゲージへとはってしていきます。

1972年にメルクリンは軌間6.5mmの1/220スケールのZゲージを制作しています。

1970年代後半から日本で鉄道模型ブームが訪れ。1980年代前半まで続きます。

日本では鉄道模型の主流はNゲージ

欧米ではHOゲージが主流

欧米と違い、日本ではNゲージがもっとも普及しているようです。HOゲージやOOゲージに比べて、小型のため、走らせるスペースが狭くても大丈夫です。

余程の長編成にならなければ、半畳ほどの狭いスペースでもレイアウトできるので、日本の住宅事情に会っていたのでしょう。

さらに、レイアウト制作のためのガイドブックや各種の材料も揃っているので、日本ではNゲージが最も普及したようです。

日本では、Nゲージの製品の数が豊富で値段が安いのですが、欧米ではHOゲージやOOゲージ製品の方が数が豊富で値段が安いそうです。

日本におけるNゲージの歴史

Nゲージの変遷をたどる

現在日本で最も人気のある鉄道模型規格はNゲージです。そこに至る歴史は古く、様々な経緯があるそうです。

戦後、それまで主流であった1番ゲージや0ゲージより小型の、HOゲージが主流になってきました。日本では、16番ゲージと呼ばれて急速に普及したようです。

その後、小さな模型としてTTゲージ、縮尺が1/120で軌間が12mmのものが登場していますが、まもなくTTゲージよりさらに小さな、Nゲージが登場しています。

当初、9mmゲージと呼ばれていました。この軌間9mmの電動模型システムは、1960年代初頭に、イギリスのローンスター社から発売された「Treble-O-Lectric」シリーズの縮尺が1/152、軌間9mmが世界初だと言われています。

しかし、1962年にドイツのアーノルト社が作った縮尺1/160、軌間9mmの鉄道模型が、Nゲージのスタートのようです。

1960年代に入ると日本にもNゲージが浸透していきますが、日本のメーカーが製作した日本型車両は少なくて、外国の製品が多く出回っていたようです。

1963年頃、ローンスター社製の「Treble-O-Lectric」シリーズを参考に、富山という会社がNゲージを発売しました。この富山がトミーの前身です。

1965年に、関水金属、現在のKATOが、プラスチック製車両や線路を発売します。これが日本Nゲージの始まりといわれています。

また、その後参入したメーカーは、関水金属の規格を基準にして製品を設計したため、関水金属の規格が日本におけるNゲージの標準規格となりました。

1960年代後半に、カプラーを統一しようということになり、ドイツのアーノルト社の製品が採用されています。

1960年代から1970年代初頭にかけて日本では、日本型車両の製品は限られていました。愛好者のなかには、メーカーが作っていない車両を、改造や自作により製作していたようです。

1970年代に日本のNゲージは大きく発展し、Nゲージブームが到来、社会現象までなりました。この1970年代後半から1980年代前半が日本Nゲージの黄金期だと言われています。

1974年、トミーはトミーナインスケールという名で、日本型車両を製品化、1976年にTOMIXブランドに変更されます。

1975年以降は、学習研究社や、ホビーショップMAX、永大、エンドウ、中村精密、しなのマイクロなどが参入しています。

鉄道模型ブームの到来

1970年代後半は、Nゲージブームと言われ、フジミ、バンダイ、アオシマなどのプラモデルメーカーも、NゲージのL特急やブルートレインのプラモデルを発売しています。

Nゲージ人気は加速し、日本Nゲージ鉄道模型工業会が発足、1979年にはNゲージファンのために日本鉄道模型ショーが開催されています。

残念ながら、1970年代後半に巻き起こったNゲージブームは1980年代中盤頃には去ってしまいます。

ここで残った本物の鉄道模型ファンが大勢いて、技術向上がさらにすすめられ、製品の品質も上がっていきます。

Nゲージブームは1980年代半ばには終わり、Nゲージの販売高も急速に下降します。そのためNゲージから撤退するメーカーも現れます。

この時期に、プラスチック製品に対抗して、金属キットが広がっていきます。じわじわと人気が出て、ボディキットからシャーシキットまで現れます。

本物志向が追い風となり、ワールド工芸、河合商会、マイクロエース、ハセガワなどがNゲージに参入・再参入をしています。

1990年代末には、レジンキャスト成型のキットや完成品が発売されますが、少量生産の製品が多くて、市場にはあまり出回らなかったようです。

そして、2000年代に入って、マイクロエースが電車や気動車、客車、貨車といったあらゆる車種の新製品を生産していきます。

現在は、バンダイから、Bトレインショーティーやスタートレイン、トミーテックから、鉄道コレクションといった製品が発売されています。

これらの製品は模型店以外の量販店でも販売しているのです。さらに、Nゲージサイズのストラクチャーも多く販売されています。

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