「食べだしたらきり（キリン）がない」お菓子といえば、カルビーのじゃがりこですよね。私も私の家族もみんな大好きです。
しかし、キャッチフレーズのように思わず一箱ペロっといっちゃったときに、ふと「じゃがりこって体に悪くないの？」って心配になったことはありませんか？
「こどものおやつに、じゃがりこってあげても大丈夫なの？」など考えると、カロリーや栄養も気になりますよね。
そこで、今回はじゃがりこは体に悪いのか？じゃがりこを食べるとどんな危険性やデメリットがあるかをお話しますね。
だけど、じゃがりこを食べてはいけない！ってことではないんです。
じゃがりこを食べる量や食べ方に気を付ければ食べてもいいんです。
じゃがりこをダイエット中に食べるときの注意点やお子さまのおやつとしての与える場合についてもお話ししますね。
じゃがりこについての考察
じゃがりこは体に悪いとされる原因は3つあります。
・食品添加物
・アクリルアミド
・カロリーと糖質
食品添加物
まずは、じゃがりこの原材料名（食品添加物）について詳しく見ていきましょう。
・じゃがいも（遺伝子組み換えでない）
・植物油
・脱脂粉乳
・粉末植物油脂
・乳などを主原料とする食品
・食塩
・乾燥にんじん
・パセリ
・こしょう
・乳化剤（大豆を含む）
・調味料（アミノ酸等）
・香料
・酸化防止剤（V.C）
ここでは、気になる３つの添加物について説明します。
粉末植物油脂
そもそも「植物油脂」とは何なのでしょうか？ 簡単に言うと、植物から採取した油脂の総称です。
さらに油脂は「油」と「脂」という２種類のあぶらを指しています。
その違いは、
油：常温で液体状になるあぶら・・・コーン油、ごま油、米油、オリーブオイル油
脂：常温で固体になるあぶら・・・マーガリン、ショートニングなど加工食品
植物油脂が体に悪いと言われているわけは、ずばりマーガリンやショートニングなど加工食品にあります。
ではなぜそれらが体に悪いのか？２つの理由があります。
・心臓病のリスクを高めるトランス脂肪酸を含んでいるから
・遺伝子組み換え原料を使っている可能性があるから
遺伝子組み換えは、作物の品種改良のため行われる技術ですが、一方で
・健康被害・・・身体に不自然な腫物や皮膚がんのような模様がでる
・生態系を崩す・・・在来種の植物が絶滅する可能性がある
ということが問題視されています。
植物油脂の原料が何でできているかが、危険性と関係していることがわかりましたか？
植物油脂と書かれているだけで、具体的な原料を知ることは難しいですよね。なので、じゃがりこだけに限らず、これからは、植物油脂と出会ったときは、少し構えて摂りすぎないように注意しましょう。
調味料（アミノ酸等）
食品にうま味をつける食品添加物である調味料はその成分によって４つあります。
・アミノ酸
・核酸
・有機酸
・無機塩
そのうち、アミノ酸の種類の添加物には、昆布のうま味成分であるL-グルタミン酸ナトリウム、牛筋や軟骨など動物性コラーゲンに含まれているグリシン、またDL-アラニンが含まれています。
グルタミン酸ナトリウムは、うま味調味料としていろいろ
な商品に添加されており、味の素やハイミーなどに使用されています。
ここまで聞くと、添加物でうま味を出せるならいいじゃん！って感じるかもしれません。
しかし、いい話の裏にはデメリットもあるんです。
うま味調味料のグルタミン酸ナトリウムを加熱すると発がん性の物質を生成するということがわかったのです。
事実、動物実験からも肝臓がんや大腸がんなどが発生したという怖い報告もあげられています。
化学調味料の怖さを少し知ることができたので、これをきっかけに、お家でお出汁をとってみてはいかがでしょうか？
昆布やかつおぶしなどでとったお出汁って、なんだかほっとして日本人にも馴染みが深く美味しいですよね。
化学調味料に頼りっぱなしではなく、ぜひ今後の生活にお出汁をとることを取り入れてみてくださいね。
酸化防止剤（V.C）について
酸化防止剤（V.C）は、水に溶けやすく、変色、酸化変化、風味の劣化などを防ぐ役割を果たします。また、ビタミンCとして、風邪予防や美肌に効果があるとされており、健康と美容にも寄与します。
ビタミンCには、２つの種類があります。
・天然のビタミンC
・化学合成によって作られたビタミンC
酸化防止剤（V.C）は、化学合成によって作られたビタミンCを指します。
では、なぜこれが問題とされているかというと、化学合成のビタミンCの原料には大量生産を目的として遺伝子組み換えのジャガイモやトウモロコシなどが使用されているからです。
ビタミンCの話題から、遺伝子組み換えの問題につながることに驚かれたかもしれません。しかし、酸化防止剤（V.C）は基本的に含有量が少ないため、すぐに体への影響が出ることはないとされています。安心してお召し上がりいただけます。
アクリルアミドについて
アクリルアミドは、簡単に言えば、食品にアミノ酸や糖類が多く含まれていると高温での加熱によって生成される物質です。
アクリルアミドは、炭水化物を多く含む原材料を高温（120℃以上）で加熱調理した食品に含まれる可能性があります。たとえば、ポテトチップス、フライドポテト、ジャガイモを揚げたスナック、料理、ビスケット、クッキーなど穀物を原料とする焼き菓子に、高濃度に含まれていることが報告されています。
アクリルアミドが含まれている食品は、市販の加工食品だけでなく、家庭で食品を調理する際にも生成される可能性があるため、ポテトチップスやじゃがりこなど、ジャガイモを揚げた食品に多く含まれているとされています。
なぜアクリルアミドが悪いのかというと、2002年にスウェーデン国立食品局（NFA）の研究報告により、「アクリルアミド」という成分に発がん性があることが指摘されたからです。カルビーは、消費者からの質問に対して、アクリルアミドはおそらく発がん性があるという研究結果があるものの、人体への悪影響は現時点では確認されていないと回答しています。
しかし、アクリルアミドは、じゃがりこだけでなく、炭水化物を高温で調理した際に発生する成分です。したがって、食事のバリエーションを考え、過度に摂取しないように心掛けることが大切です。
１本あたりのカロリー
各フレーバーのじゃがりこの１本あたりのカロリーと炭水化物は平均40本を基準に以下の通りです。
• じゃがりこ サラダ・・・7.5Kcal、炭水化物1.0g
• じゃがりこ チーズ・・・7.3Kcal、炭水化物0.9g
• じゃがりこ じゃがバター・・・7.3Kcal、炭水化物0.9g
• じゃがりこ たらこバター・・・6.4Kcal、炭水化物0.8g
• じゃがりこ 九州しょうゆ・・・6.5Kcal、炭水化物0.8g
• じゃがりこ 肉じゃが・・・6.5Kcal、炭水化物0.8g
• じゃがりこ 関東のりだし・・・6.5Kcal、炭水化物0.8g
どれも大きな差はなく、１本あたりのカロリーは6.5 Kcalから7.5Kcal、炭水化物は1.0g前後となっています。
ただし、１本だけで食べる方は少なく、友達や家族とシェアするか、数回に分けて楽しむことがおすすめです！
ダイエット中に食べるときの注意点
ダイエット中にじゃがりこを楽しむ際の注意点を紹介します。
じゃがりこを分割して食べる
１本あたりのカロリーが6.5Kcalから7.5Kcalと比較的低いため、10本から15本食べると100Kcalから炭水化物10g前後になります。ダイエット中でも摂取量を調整しやすく、影響を最小限にするために、じゃがりこを数回に分けて食べることをおすすめします。
甘い飲み物との同時摂取に注意
じゃがりこは塩分が多いため、食べると喉が渇くことがあります。しかし、甘い飲み物を一緒に摂取すると、カロリー摂取量が増えてしまいます。塩分を含まない飲み物、例えばお茶や水、炭酸水などを選んで飲むように心がけましょう。
塩分摂取によるむくみに気を付ける
じゃがりこには塩分が多く含まれており、過剰な摂取はむくみの原因となる可能性があります。むくみが悪化するとセルライトができる可能性もあり、セルライトはダイエットの障害になります。また、塩分の過剰摂取は腎臓や血管にも負担をかけ、高血圧などのリスクを高めることがあります。じゃがりこを摂取した際は、カリウムを多く含むアボカド、バナナ、ほうれん草などを摂り入れ、塩分を排出する手助けをすることが大切です。
食事の代わりにはしない
同じカロリーでも、お菓子を食事の代わりにすると、必要な栄養素が不足する可能性があります。食事の量を調整する場合でも、栄養バランスを考え、栄養素を摂ることを優先しましょう。
子供にじゃがりこを与える際の注意点
じゃがりこを子供に与える際の注意点についても考えましょう。
適切な年齢から
子供にじゃがりこを与える際には、２歳以上で全ての乳歯が生えそろう時期が適切です。具体的な年齢についてははっきりと記載されていないため、子供の成長と食べる能力を考慮して判断しましょう。
適切なおやつの量は？
子供にじゃがりこを提供する場合、適切な「分量」はどれくらいでしょうか？
まず、「おやつ」とは、1日3度の主要な食事で不足しがちな栄養素やカロリーを補充するためのものです。食事が十分である場合に過剰におやつを摂取すると、栄養の過剰摂取や肥満の原因となる可能性があると言われています。
ここでは、子供の年齢別に必要なカロリーを計算し、1日のおやつとして適切な分量を提案します。
まず、幼児の場合、1日に必要なカロリーを見てみましょう。
• 1歳～2歳・・・男の子 950kcal 女の子 900kcal
• 3歳～5歳・・・男の子 1,300kcal 女の子 1,250kcal
少しの差がありますが、男女でカロリー摂取量に違いがあることがわかります。
（出典：厚生労働省 日本人の食事摂取基準 2020年版）
次に、「おやつ」として提供しても良いのは、1日の摂取カロリーの10～20%とされています。例として、15%を使用して計算した場合、以下のようになります。
1日のおやつとして許容されるカロリー（目安）
• 1歳～2歳・・・男の子 143kcal 女の子 135kcal
• 3歳～5歳・・・男の子 195kcal 女の子 188kcal
これを基に、上記の数値を「じゃがりこの本数（ｇ）」に変換してみましょう。
• 1歳～2歳・・・男の子 19本（約29g） 女の子 18本（約27g）
• 3歳～5歳・・・男の子 26本（約39g） 女の子 25本（約38g）
ざっくりとした目安として、
じゃがりこを1日のおやつとして提供する場合の適切な分量（目安）
1歳～2歳 じゃがりこ 約30g（じゃがりこ1箱の半分程度）
3歳～5歳 じゃがりこ 約40g（じゃがりこ1箱の半分以上）
おやつとしてじゃがりこ（サラダ味）だけを提供する場合、上記の分量を参考にしてみてください。おやつにジュースや牛乳を一緒に提供する場合は、じゃがりこの量を減らすことをおすすめします。
まとめ
今回の議論を要約すると、
じゃがりこのデメリットは次の通りです。
– じゃがりこには、体に有害な食品添加物が含まれている可能性がある。
– じゃがりこには、発がん性物質アクリルアミドが含まれている可能性がある。
– じゃがりこは炭水化物を多く含んでいるため、高カロリーである。
ただし、ダイエット中でも適切な注意を払えば安全に食べることができることを指摘しました。
じゃがりこを数回に分けて摂取する。
甘い飲み物と同時に摂取しない。
過剰な塩分摂取によるむくみに注意する。
食事の代わりには使用しない。
そして、子供にじゃがりこを与える際の注意点は以下です。
2歳以上で乳歯が全て生えそろう時期に与え始めるのが適切。
1日のおやつとして提供する場合の適切な分量（目安）は次の通り。
→ 1歳～2歳：約30g（じゃがりこ1箱の半分程度）
→ 3歳～5歳：約40g（じゃがりこ1箱の半分以上）
じゃがりこを摂取する際、適切な量や頻度に気を付けて、バランスの取れた食事を続けるようにしましょう。
