アルミホイルでのおにぎり包みは健康に影響はなし！
アルミホイルでおにぎりを包むことに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、実は昔からそうされていました。
今では衛生面からラップで包むのが一般的ですが、最近になってアルミ製のおにぎりシートが見られるようになりました。そこで、アルミホイルの健康への影響を調査したところ、特に心配するほどの悪影響は見つかりませんでした。
さらに、アルミホイルで包まれたおにぎりは、ラップで包まれたものよりも美味しいとの声もあります。これらの事実を考えると、アルミホイルでおにぎりを包むのも一つの良い選択肢と言えそうです。
アルミホイルでおにぎりを包むと体に悪いという不安
しかし、さほど悪影響はないので安心してください
アルミホイルの材料であるアルミニウムは、食品に含まれる重金属ですが、カドミウム、鉛、水銀、ヒ素のように、過剰な摂取が人体に悪影響を及ぼすものとして、規格基準が定められている有害金属の部類ではありません。アルミニウムは鉱物や土壌、水、空気、植物、動物など、自然界の至る所に含まれています。そして私たちは、気付かぬうちに、飲料水や食品、調理器具などから、日常的にアルミニウムを摂取しています。したがって、摂取されたアルミニウムは体内に蓄積せず、ほぼ全て（約99％）が排泄されます。
アルミニウムが通常の日常生活の中で人の健康に害をもたらしたという報告はありません。また、アルミニウムがアルツハイマー病の原因であるとの主張もありますが、WHOなどの公的機関による調査では、アルミ摂取とアルツハイマー病との関連性は否定されています。
つまり、アルミホイルでおにぎりを包んでも、体を心配するほどのことはないのです。
アルミホイルのNGな使い方
アルミホイルでおにぎりを包んでも、悪影響はほとんどありませんが、使い方には注意が必要です。アルミホイルは水や塩分、強酸性、強アルカリ性の食品などに弱く、酸化腐食現象（さび）が発生することがあります。この酸化腐食現象により、アルミホイルが変色したり溶けたりして、見た目が損なわれることがあります。そのため、以下のようなアルミホイルの使用方法には注意が必要です。
水に長時間触れさせる
アルミホイルを長期間保管すると、温度や湿度の変化によって発生した結露がホイルに吸収され、腐食が進行します。ホイルの端は外部環境にさらされて乾燥しやすいため、ほとんどの場合、中央部が帯状に変色します。この変色は、人体には害がないとされていますが、触れると指に粉がつくほど進行すると、アルミがもろくなり、破棄が勧められます。使用時にアルミホイルが剥がれ、食品が漏れることもあります。体への害はないかもしれませんが、食べ物に影響を及ぼす可能性があるため、保管場所と期間には気をつけましょう。
・湿気の少ない場所で保管する。
・濡れた手で触れない。
・購入後は早めに使用する。
環境によっては、数日間で腐食が発生することもあるので、注意が必要です。
強酸性の食品を包む
例えば、梅干しやレモンなどの酸の強い食品を長時間アルミホイルで包むと、アルミホイルが溶けることがあります。また、醤油や塩を使った煮物にアルミホイルで落し蓋をしたまま長時間煮たり、そのままで長時間保存すると、アルミホイルが溶けてしまうことがあります。これらの現象は、アルミホイルに酸が付着し続け、腐食が進行する結果です。溶けたアルミニウムは多数の穴を開け、アルミの銀色が食品に付着することがあります。体への害はないかもしれませんが、見た目が悪いため、注意が必要です。
アルミホイルでおにぎりを包む利点
アルミホイルでおにぎりを包むと、さまざまな利点があります。
ラップで包むより美味しさが際立つ
通常、ラップで包むとおにぎりは密着し、熱や水分が逃げにくく、食感がべちゃっとしたものになりがちです。また、お米も圧縮され、冷めると硬く感じることがあります。
一方、アルミホイルで包むと、おにぎりとの間に適度な隙間ができます。これにより、熱や余分な水分がこもらず、おいしさが保たれます。冷めてもお米の粒感がしっかり感じられ、ふんわりとした食感が楽しめます。
どちらの方法でもおいしいおにぎりが楽しめますが、一口ずつ食べ比べてみると、その違いが明らかになります。特に時間が経過すると、アルミホイルで包んだおにぎりのふっくら感やしっとり感が際立ちます。
時間がたつほど美味しさが引き立つのは、お弁当にも最適です！
雑菌の繁殖を防ぎます
アルミホイルで包むとおにぎりとの間に隙間（通気性）が生まれ、おにぎりの表面が適度に乾燥します。これにより、雑菌の繁殖が難しくなり、衛生的な状態が維持されます。
さらに、アルミホイルは太陽光や熱を遮断し反射する性質があるため、内部の温度上昇を抑える役割も果たします。
特に夏場のおにぎりにおいて、アルミホイルは安全性を高める要素と言えます。一方、ラップは密閉度が高く、熱や水分を逃しにくいため、雑菌の繁殖がしやすいと言えます。ただし、手で直接触れない限り、雑菌の増殖はあまり気にならないかもしれません。
アルミホイルの通気性、遮光性、反射性が雑菌の繁殖を効果的に防ぎます。
アルミホイルでおにぎりを包む際の工夫
冷ましてから包む
アルミホイルでおにぎりを包む際には、おにぎりをよく冷ますことが重要です。そうしないと、ホイルにご飯がくっついてしまいます。ただし、完全に冷ますとおにぎりの表面が乾燥しすぎてしまうことがあります。握りたてのおにぎりを、ラップ、キッチンペーパー、または軽く水で湿らせた布巾で包み、少し冷ますことをおすすめします。
便利なアイテムを活用
衛生的におにぎりを握りたい場合、ラップで包む前にアルミホイルを使用する方法があります。ただし、この方法ではラップが使い捨てになります。おにぎりをたくさん作る場合は、繰り返し使用できる便利なアイテムを活用することも考えてみてください。シリコンラップを使えば手で直接握ることができますが、保管には少し注意が必要かもしれません。
まとめ
アルミホイルの原料であるアルミニウムを体内に摂取しているものの、これによる健康被害の報告は存在しないことが分かります。摂取したアルミニウムのほとんどは排泄によって体外に排出されます。
アルミホイルの使用にあたっては、適切な方法でおにぎりを包むことで、美味しさを引き立て、雑菌の繁殖を防ぐことができます。アルミホイルでより衛生的に包むために、ラップや便利なアイテムを活用し、おいしいおにぎりを楽しんでください。
